ヘッドライフ代表、ヘッドマッサージ専門家の江口です。
前回は、レンタルサロンを利用して低リスク・低予算でサロンをサロン開業をする方法についてお話ししました。
今回はその延長として、「シェアサロン」にスポットを当てます。
シェアサロンとは、複数人でサロンを共有し、経営やコストを分担する仕組みのこと。
仲間と一緒に運営することで、初期投資や維持費を抑えることができる反面、共同経営ならではの課題もあります。
本コラムでは、シェアサロンのメリット・デメリットや、具体的な事例を交えながらその可能性について考えていきます。
レンタルサロンとは、誰かのサロンを借りること。または誰かに貸すこと。
シェアサロンとは、サロンを誰かと“共有”することです。
共有とは、2人以上でサロンを持つことなので共同経営と言えるでしょう。
では、シェアサロンにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
シェアサロンは、原則として テナント維持費を分け合います。
家賃、共益費はもちろん 、光熱費、通信費、広告費、消耗品費などの支出の部分を互いが負担します。
通常は、各セラピストの使用頻度により負担額のパーセンテージは変わるのですが、複数人集まれば、コストを分け合うことができる大きなメリットがあります。
本来なら、1人で支払う費用を以下のように分け合うことが出来ます。
このように低コストでのサロン開業が実現できるシェアサロンは魅力的です。
セラピスト仲間が7人集まりました。
①幼い子がいる主婦Aさんは、 実家に子供を預ける日を週に1日作りました。
②平日しか休めない アパレル会社のOLさんは副業のセラピストです。
③土日しか休めない 副業OKのサラリーマン。
④年金をもらいながら 趣味程度にセラピストをしたい年配者。
⑤旦那の扶養控除があるため 収入をあまり増やしたくない主婦Bさん。
⑥ビジネス英会話と手作り石鹸のセミナーをしたい独身女性。
⑦本格開業する前に腕試しをしたいエステティシャンはWワークです。
7人全員がサロン経営に関しては素人です。
気が合う7人は 、テナントを探しのミーティングを行いました。
集客に不安を感じながらも 「みんなでやれば怖くない。」 「恐れる気持ちも7等分」 と士気を高めています。
そもそも、7人は「とにかく予算を押えたい。」 「家族に迷惑をかけたくない。」 という共通の想いがあるので話はスムーズでした。
次第に 「7人でSNSを頑張れば、それだけで行けんちゃう?(関西弁)」 と大学生のように盛り上がります。
しかし、具体的な話になると7人揃って、リスクに敏感です。
デメリットとなるシェアサロンメンバーの離脱についても考えて「メンバーの誰かが離脱しても代わりがすぐに入る物件にしたい。」 という話で決まります。
早く始めたい7人は、 2人、2人、3人の3組に分かれて 大阪市内の3つの不動産屋に向かいます。
フットワークが3倍です。
それでも、なかなか良い物件が見つかりません。
なぜなら、ちょうど良い物件には、すでに他のサロンが入っているのです。
「理想通りにはいかないなぁ。」とサロン開業における はじめての挫折を味わいながら1ヶ月が過ぎ、 最終的に残ったのは、 次の2つの物件です。
-----------物件1-------------
① 大阪市中央区
御堂筋線「本町駅」から徒歩2分。
築年数35年のワンルームマンション。
駅チカで立地は悪くはないが看板が出せません。
外観、エントランス、ポストが昭和感に溢れています。
オートロックなし。
住人は、ほぼおらず、 会計事務所や設計事務所などが多く入っています。
とても静かなマンションです。
お部屋は9畳のフローリング。
ベッドが1台置けるだけのスペースです。
家賃75.600円で消費税込み。
「消費税??」 店舗使用の場合は、家賃に消費税がかかることをここにきて、 はじめて知ることになります(汗)
それは仕方なし。
本町エリアは、大阪で1番と言えるビジネス街ですが、タワーマンションもあり、平日の昼は、近隣企業の経営者とタワマン主婦の需要が見込めます。
平日の夜は、サラリーマン、OLさんが中心になります。
休日は、タワーマンションの住民。
あと、意外に多いのが単身赴任の会社員です。
-----------物件2-------------
② 大阪市中央区「心斎橋駅」徒歩5分。
築39年のテナント2階。
心斎橋筋商店街の中にあるため好立地です!
サロンの回転率(稼働率)はよさそう。
2階へは狭くて急な専用階段のみ。
そして、天井が低い・・・(汗)
1階は、小さな雑貨屋さん。
外観は修繕済みで悪くありません。
使える広さは、 同じく約9畳(4坪ちょっと)
やはり、ベッド1台分。
お家賃は、154.000円(商店街会費を含む)
立地がいいので仕方がない。
この商店街は、一年中多くの人が訪れます。
近年は外国人が多くなりましたが、
7人はインバウンドに興味なし。
近くにはたくさんの商店や企業があるため 日本人の集客だけでもいけそうです。
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さて、7人は、どちらの物件を選ぶでしょうか?
おもむろに、主婦Aさんが電卓をはじきます。
次回につづく。
・ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)のサロン開業・経営・集客
・【ヘッドマッサージのサロン経営】価格設定と時間単価を考える
・【ヘッドマッサージサロン経営】 Win-Win-Winの関係を作る
・「集客が伸びない原因」とは?開業後のサロン運営を見直すチャンス!
・ 【ヘッドマッサージのサロン経営】お客様がリピートしない理由
・ 【ヘッドマッサージ経営】扶養に入ったままサロン開業できる?
・ リピート率アップの秘訣!背中とお尻ほぐしは、ヘッドマッサージの相乗効果メニュー
・【ヘッドマッサージサロン経営】売上アップの鍵は「情報」というお土産
作成日:2019/02/03
更新日:2025/01/23
江口征次
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
Head Life(ヘッドライフ)代表
株式会社ヘッドクリック 代表取締役
頭ほぐし専門店atama代表
ヘッドスパ専門店atama代表
【商品】
・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売
・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売
【登録商標】
・頭ほぐし専門店atama 登録5576269
・頭ほぐし整体院 登録5977517
・骨相セラピー 登録5790990
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。
【登録商標】
頭ほぐし専門店atama 登録5576269
頭ほぐし整体院 登録5977517
骨相セラピー 登録5790990
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