前回はレンタルサロンから始める
お話ししました。
今回はシェアサロンについてです。
まず先に
レンタルサロンとシェアサロンの違いを説明します。
レンタルサロンとは、
誰かのサロンを借りること。または誰かに貸すこと。
シェアサロンとは、
サロンを誰かと“共有”することです。
共有とは、
2人以上でサロンを持つことなので
共同経営と言えるでしょう。
では、シェアサロンには
どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
シェアサロンは、
原則として テナント維持費を分け合います。
家賃、共益費はもちろん
光熱費、通信費、広告費、消耗品費などの
支出の部分を
セラピストの使用頻度により
パーセンテージは変わるのですが
複数人でコストを分け合うことが出来ます。
本来、1人で支払う費用を
2人なら50%の額
3人なら33% の額
4人なら25% の額
の負担で自分のサロンを持つことが出来ます。
例えば、
仲間が7人集まりました。
①幼い子がいる主婦Aさんは、 実家に子供を預ける日を週に1日作りました。
②平日しか休めない アパレル会社のOLさんは副業のセラピストです。
③土日しか休めない 副業OKのサラリーマン。
④年金をもらいながら 趣味程度にセラピストをしたい年配者。
⑤旦那の扶養控除があるため 収入をあまり増やしたくない主婦Bさん。
⑥ビジネス英会話と手作り石鹸のセミナーをしたい独身女性。
⑦本格開業する前に腕試しをしたいエステティシャンはWワークです。
7人全員が経営の素人です。
気が合う7人は
テナントを探しのミーティングを行いました。
集客に不安を感じながらも
「みんなでやれば怖くない。」
「恐れる気持ちも7等分」
と士気を高めています。
そもそも、7人は、
「とにかく予算を押えたい。」
「家族に迷惑をかけたくない。」
という共通の想いがあるので話はスムーズでした。
次第に
「7人でSNSを頑張れば、それだけで行けんちゃう?(関西弁)」
と大学生のように盛り上がります。
しかし、具体的な話になると
7人揃って、リスクに敏感です。
デメリットとなる
シェアサロンメンバーの離脱についても考えて
「メンバーの誰かが離脱しても代わりがすぐに入る物件にしたい。」
という話で決まります。
早く始めたい7人は、
2人、2人、3人の3組に分かれて
大阪市内の3つの不動産屋に向かいます。
フットワークが3倍です。
それでも
なかなか良い物件が見つかりません。
なぜなら、
ちょうど良い物件は
すでに他のサロンが入っているのです。
「理想通りにはいかないなぁ。」と
開業における
はじめての挫折を味わいながら
1ヶ月が過ぎ、
最終的に残ったのは
次の2つの物件です。
-----------物件1-------------
① 大阪市中央区
御堂筋線「本町駅」から徒歩2分。
築年数35年のワンルームマンション。
駅チカで立地は悪くはないが看板が出せません。
外観、エントランス、ポストが昭和感に溢れています。
オートロックなし。
住人は、ほぼおらず、
会計事務所や設計事務所などが多く入っています。
とても静かなマンションです。
お部屋は9畳のフローリング。
ベッドが1台置けるだけのスペースです。
家賃75.600円で消費税込み。
「消費税??」
店舗使用の場合は、
家賃に消費税がかかることを
ここにきて、
はじめて知ることになります(汗)
それは仕方なし。
本町エリアは、
大阪で1番と言えるビジネス街ですが、
タワーマンションもあり
平日の昼は、近隣企業の経営者と
タワマン主婦の需要が見込めます。
平日の夜は、
サラリーマン、OLさんが中心になります。
休日は、
タワーマンションの住民と
あと、意外に多いのが単身赴任の会社員です。
-----------物件2-------------
② 大阪市中央区
「心斎橋駅」徒歩5分。
築39年のテナント2階。
心斎橋筋商店街の中にあるため好立地です!
サロンの回転率(稼働率)はよさそう。
2階へは狭くて急な専用階段のみ。
そして、天井が低い・・・(汗)
1階は、小さな雑貨屋さん。
外観は修繕済みで悪くありません。
使える広さは、
同じく約9畳(4坪ちょっと)
やはり、ベッド1台分。
お家賃は、154.000円(商店街会費を含む)
立地がいいので仕方がない。
この商店街は、一年中多くの人が訪れます。
近年は外国人が多くなりましたが、
7人はインバウンドに興味なし。
近くにはたくさんの商店や企業があるため
日本人の集客だけでもいけそうです。
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さて、 7人は、
どちらの物件を選ぶでしょうか?
おもむろに、
主婦Aさんが電卓をはじきます。
つづく。
快眠ほぐしサロン矢野代表
・睡眠とサロン経営について
理学療法士の松本先生
・リラクゼーションサロンのための経営戦略
気軽に参加できるプチ講義です。
テキストや資料のご用意はありません。楽しく対話できればと思います。
お待ちしております。
このページはヘッドライフ代表の江口が作成しました。