卒業生Aさんは非常に努力家です。
何事にもストイックに向き合います。
そんな彼女の性格だから、
サロンのコンセプトは
自分の強みを活かして練りに練った。
ターゲットを決めて
しっかりしたペルソナも作った。
サロン開業に至るまでの
ストーリーは、プライベートな過去をさらけ出し
作り込んだブランディングもやっている。
チラシも勉強した。
香りや色が与える影響も勉強もした。
心理接客術の勉強もした。
ライバル店など地域の市場調査もした。
開業前から
ファンを作るSNSやブログもやっている。
新規集客のための
フロントエンドメニューも作った。
客単価を上げるための
アップセル、クロスセルを用意した。
時間単価を上げるための
オプションサービスも用意した。
高単価が狙える
バックエンド商品も用意した。
リピート率を高めるセールストークも練習した。
囲い込みの共通言語も用意した。
サンキューレターや回数券、
スタンプカードも準備した。
インスタ映えするように
内装やユニフォームにもこだわった。
口コミワードを用意して
紹介カードを作って
とにかく
自動集客システムを仕組化した。
そして
何度も何度も
理解するまで参加した。
(なんせ彼女は完璧主義者だから)
苦手なホームページは
ココナラで依頼して格安で作ってもらった。
お洒落なロゴは、
プロ仕様のランサーズでコストを奮発した。
Google、Yahoo!の
上位表示のためにSEO対策もやっている。
お客様の声(感想)は写真付きで
たくさん掲載して信用の演出もできた。
Q&Aも作ってサロンマニュアルはバッチリ。
無料登録サイトも一通りした。
クレジットカード、電子マネー、顧客情報が
一括で管理できるクラウドのPOSレジも準備した。
プレオープンをやってサロンワークを改善した。
ホットペッパーやEパークにも登録して
WEB広告費を毎月払っている
地域のミニコミ誌にも掲載した。
無料でできるプレスリリースもやった。
そして、
なにより技術に自信がある!
でも、、、
お客様が来ないんです(涙)
・
・
・
そういったサロンの
ほとんどは「立地の悪さ」です。
かなり強力な魅力があれば
いくら山奥でも来てくれると思います。
その魅力を伝えるために
コンセプト設定や
ブランディングを作るわけです。
実際にAさんも
サロンの事業計画として
コンセプトを作ったわけですが
確かに、
作り上げるのに頑張ったという
事実はあると思います。
しかし、
果たして
本当に
強力で他店にない魅力や
マネできないオリジナリティーがある
とまで言えるのでしょうか?
一通りはやったけど
内容が薄かったのでは?
もしくは、
しっかりした魅力はあるけど
それを上回るほど
立地が最強に悪い・・・
Aさんのサロンは、
駅から徒歩15分、バス停から8分にある
閑静な高級住宅街。
セレブが多い街だから
ご近所様の集客を期待したけど
実際は、
ご近所トラブルを敬遠してか
近所のサロンには通わない人も多い。
また、
セレブの人たちは、
すでに通っているサロンがある。
「一度なら、お試しで。」
とは考えても
施術が自分に合わなかったら
通えない。
通えないのに
いつものスーパーで
Aさんと出会ってしまう。
気まずくなるのが嫌だから
最初から、行かないでおこう。
(よくある話です。)
遠方のお客様の場合は
駅から自家用車での送迎あり!
とはいっても
初対面の人の車に乗るのは
かなり抵抗があります。
せっかくSEO対策をして
「ヘッドマッサージ ◯◯市」で
上位に表示されても
さすがに、
集客は厳しくなります。
仮に
あなたと同じようなサロン(ライバル店)が
5店舗あれば、
お客様は通いやすいサロンから
順に予約します。
4つ目のサロンで
そのお客様は満足するかもしれません。
あなたのサロンが
5番目に選ばれていては
お客様は来やしません。
月に一度、マッサージに行くお客様なら
あなたのサロンにたどり着くまでに
5か月かかります。
本当は
あなたのサロンのほうが、
知識も技術もホスピタリティ
全てにおいて
1~4のどのサロンよりも
優れているかもしれないのに。
お客様が来てくれないので
力が発揮できないのです。
宝の持ち腐れです。
お客様が来ないから技術が鈍る。
お客様が来ないから料金を下げる。
料金を下げたから働いても働いても儲からない。
儲からないから楽しくない。
負のスパイラスに陥ります。
こんなはずじゃなかったのに(涙)
「商売は立地がすべて」
という経営者が多いですが、
負のスパイラルの根源が
立地の悪さということは
よくある話です。
あなたも
料理は美味しいのに潰れてしまったという
飲食店を1件は知っているでしょう。
立地の悪さで廃業するのは
ビジネスでは当たり前。
超あるあるの話なのですが
セラピストさんは、
自宅サロンにこだわって
「集客ができないんです…」
と嘆いています。
「そりゃそうですよ。
そもそもサロンに適した場所じゃないので。
立地の悪さを克服できるだけの
ビジネスモデルは作れますか?」
厳しいですが、これが現実です。
しかし、
あきらめる必要はありません。
「立地が悪くても集客できています。」
という人も必ずいます。
話を戻すと
もし、
Aさんのサロンが
駅前にあり
電車を待つ、駅のホームから
ずーっと看板が見えている立地なら
地域一番店になるでしょうね。
勿体ない話です。
サロンビジネスも
やっぱり立地は重要です。
あなたは大丈夫ですか??
※Aさんは架空の人物です。
このページはヘッドライフ代表の江口が作成しました。(2019.7.5)