ヘッドマッサージの専門家、江口です。
サロンを運営する上で、集客の悩みは多くの方が直面する課題の一つです。
今回は、努力を惜しまないセラピストAさんの事例を通して、サロン経営における課題とその解決策について考えてみましょう。
Aさんは、主婦業もこなしながら、自宅でヘッドマッサージサロンを経営しています。
「少し稼げたら良い」といった考えではなく、高校受験を控える息子もいるため、しっかり稼ぎたい派です。
ヘッドマッサージ資格講座(短期コース)の受講時から熱心な努力家でした。
卒後は、すぐに「パワーナップ(昼寝)」特化したサロンコンセプトを練り上げ、ペルソナ設定をしました。
そして睡眠空間として内装にもこだわり、寝不足・睡眠不足解消に特化したヘッドマッサージサロンメニューの開発など、多方面にわたり着実に行動を進めてきました。
また、卒後の練習会にも何度か参加して、ヘッドマッサージの技術力にも絶対の自信があります。
これまでの努力はまさに「完璧主義」といえるほどのものでした。
しかし、それでも集客に苦戦しているとのこと。
この背景には、いくつかの要因が考えられます。
その中でも特に大きいのが、サロンの立地条件です。
Aさんのサロンは駅から離れた閑静な住宅街に位置しており、一見すると高級感あるエリアです。
しかし、実際にはその地域のセレブ層は、既に通っている他のサロンがあるようで、Aさんは後発組となります。
また、意外と思われるかもしれませんが、一軒家が多いこの地域では「近所の人との関係性を気にするため、地元のサロンには通わない」といった声も多くあります。
この点が潜在的な集客のハードルになっていることが伺えます。
さらに、遠方のお客様(電車をご利用のお客様)に向けた自家用車での送迎サービスも行っていますが、「初対面の人の車に乗ることに抵抗がある」という心理的な壁があることも現実です。
このように、いくらコンセプト、ターゲット、ペルソナを組み立てても、立地条件による課題がサロン集客に影響を与えるケースは少なくありません。
では、このような状況をどう克服すれば良いのでしょうか?
既に地域の人気サロンがある中、後からサロン開業をしたAさん。
しかも、ライバル店よりも立地で不利な状況なため、サロン集客に苦戦しています。
人気のライバルサロンから、お客様を引き抜くか、まったく新しいお客様を開拓するしかないでしょう。
どちらにしても、難しい課題です。
経営の成功者や、マーケティングのプロ、経営コンサルタントからすれば、「そもそも何故、そんな不利な状況でサロン開業したの?」と疑問に思うでしょう。
しかし、サロン業界に飛び込んでくる方の中には、「自宅を活用したい」「家事や育児の合間に働きたい」といった考えの方が多くいます。
日々の生活スタイルから、サロン経営に専念できる状況ではなかったり、時間やお金を大きく投資できる家庭環境ではないのです。
ですから、本来の経営やマーケティングを度外視して、不利な条件でサロン開業をする人が大勢いるのがサロン業界の現状です。
私は「努力はするけど、苦労はしたくない」と思っています。
不利な条件でのサロン開業は、苦労するのでなるべく避けるのが良いと思うのですが・・・
「いや、自宅サロンで。」となるのが主婦さん達です。
サロンを移転して上手くいく例もありますが、Aさんは、あくまでも自宅サロンを希望しています。
立地という物理的な条件が不利である場合、重要なのは、立地の弱点を補う「強力なサロンの魅力」と、それを効果的に伝える「発信力」です。
もうそれしか残されていないと考えてもいいでしょう。
例えば、他店には真似できない独自性や、遠方からでも通いたいと思わせる特別な価値を提供できるかどうかが鍵となります。
(これが難しいので苦労します。)
また、SNSやWEB上での口コミやリピーター獲得の仕組みをさらに工夫することも、立地のハンデを補うための重要な戦略です。
立地条件が厳しい中で集客に成功しているサロンも実際に存在します。
それらのサロンは、地域やターゲットに合わせた独自の戦略を磨き上げ、顧客に選ばれる存在へと成長しています。
Aさんのような努力家の方であれば、さらなる可能性を引き出すことができるはずです。
10年以上前は、サロン経営は「立地がすべて」という声がありましたが、今はインスタなど、SNSで魅力的な情報が発信できれば立地問題はクリアできます。
ターゲットに刺さる宣伝活動をしていくしかありません。
サロンブランディングとして、SNSを活用してください。
課題を冷静に分析し、改善を続けることで、どんな環境でも成功への道は切り開けます。
あなたのサロンも、ぜひ可能性を信じて一歩ずつ進んでみてください!
Aさんのような努力家でも、サロン経営には予期せぬ課題がつきものです。
今回のブログでは、立地条件のハンデやライバル店との競争に直面しているAさんの状況を共有しました。
この事例は、サロン運営者の多くが抱える課題を象徴するものでもあります。
しかし、現代ではSNSや口コミ、独自性のあるメニュー開発など、努力次第でハンデを克服できる手段も増えています。
特に、強力なサロンの魅力を発信する力が、立地を補う重要な要素となるでしょう。
努力家のAさんのようなセラピストには、課題を冷静に分析し改善を積み重ねることで、新たな可能性を切り開いていく力があります。
あなたも、自分のサロンの「売り」を再発見し、着実な発信を続けることで成功に近づけるはずです。
今後も、「努力を結果に変えるヒント」をお伝えしていきますので、一緒に頑張りましょう!
作成日2019年7月5日
更新日2025年1月23日
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江口征次
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
Head Life(ヘッドライフ)代表
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長
株式会社ヘッドクリック 代表取締役
頭ほぐし専門店atama代表
ヘッドスパ専門店atama代表
【商品】
・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売
・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売
【登録商標】
・頭ほぐし専門店atama 登録5576269
・頭ほぐし整体院 登録5977517
・骨相セラピー 登録5790990
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。現在は美容師の妻を持ち、子育て奮闘中のパパです。
【登録商標】
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頭ほぐし整体院 登録5977517
骨相セラピー 登録5790990
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