ヘッドマッサージサロンの施術ベッドの選び方

ヘッドマッサージサロンの施術ベッドの選び方

ヘッドライフ代表、ヘッドマッサージ専門家の江口です。

 

ヘッドマッサージ資格講座や腸セラピー資格講座で、受講生から施術ベッドのサイズを聞かれることがあります。

 

今回は、ヘッドマッサージサロンにおける施術ベッドの選び方についてお伝えします。

 

これからサロン開業をされる方は、ぜひ参考にしてください。

 

施術ベッドの高さ(位置関係)

 

まずは、施術ベッドの高さ、ヘッドセラピストとお客様の頭部の位置関係ついて目安をお伝えします。

 

施術ベッドが高すぎたり、低すぎると腰や背中を痛める原因にもなるため、自分の身長に合ったベッドサイズを選ぶ必要があります。

 

最終的には施術用の椅子(スツール)で調整しますが、ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)をする際は、お客様の百会のツボがヘッドセラピストのおへそより3~5㎝上になるのが目安です。

 

それよりも高すぎると、施術中にヘッドセラピストの肩や肘が上がってしまう原因に繋がります。

 

お顔ツボの施術がしずらい、ヘッドセラピストの肩コリや疲労の原因に繋がります。

 

施術ベッドが低すぎると、腰や背中が丸まり、腰痛や背中の張り、痛みだけではなく、巻き肩(猫背)の状態が長く続くと肩コリ、首こコリ、緊張型頭痛を招く恐れがあります。

 

猫背になると腹部が圧迫され、呼吸が浅くなり、自律神経が乱れることも考えられます。

 

ベッド高は、ヘッドマッサージの技術面だけではなく、ヘッドセラピストの健康面にも関わるため、自分にあった施術ベッドを選びましょう。

施術ベッド

調整可能なベッドを使用する

体の施術メニューも行う際は、高さ50~55センチが基本的な高さ、オイルマッサージをする際は、60センチ以上になります。

 

高さ調整が可能なベッドを使用すると、施術スタイルや施術者の体格に応じて調整できるので便利です。

 

電動・油圧式の昇降機能付きベッドを選ぶと、施術中にフットスイッチで微調整できるため、より快適に施術が行えます。

 

施術ベッドの幅

 

次に施術ベッドの幅の選び方についてお伝えします。

 

施術ベッドの幅は、サロンのお客様の体格に左右されます。

 

女性限定のヘッドマッサージサロンであれば、ベッド幅65センチでも問題ありません。

 

しかし、体格の良い男性になると最低でも70センチは必要となります。

 

その理由は、腕を置くスペースがある程度必要だからです。

 

これまでの経験上、ヘッドマッサージを受けたお客様は、眠ってしまうことが多いのですが、その際に腕が施術ベッドの外側にはみ出してしまうことがあります。

 

手や手首までなら良いのですが、肘までが施術ベッドの外に出て宙に浮いた状態になると、肘関節の負担になります。

 

肘が宙ぶらりんになると、重力によってご自身の腕の重みが肘関節にダメージを与えることになります。

 

そのようなことが無いように、ヘッドマッサージサロンの施術ベッド幅は、なるべく女性で65センチ、男性で70センチはあるものを選びましょう。

 

性別を問わず利用できる頭ほぐし専門店atamaは、すべて70センチの施術ベッドを採用しています。

 

 

施術ベッドの長さ

 

次に施術ベッドの長さの選び方についてお伝えします。

 

長さは、幅と同じでお客様の体格によって決まります。

 

女性限定のサロンの場合は180センチ~、男性可能のサロンの場合、185センチ以上が必要になります。

 

女性客のみであっても身長170センチのお客様が施術ベッドに横たわると、頭側の余白5センチ、足側の余白5センチとなります。

 

当然ですが、身長170センチ以上の女性客もお越しになるため、最低でも施術ベッドの長さは180センチは必要です。

 

仮に身長180センチ以上のお客様がお越しになった場合は、お客様の膝の下にクッションや足枕を敷くと対応できます。

 

もし施術ルームが広く、スペースに余裕がある場合は、185センチの施術ベッドを選びましょう。

 

当スクールの施術ベッドのサイズ

 

最後に当協会のヘッドマッサージスクールで使用している施術ベッドについてお伝えします。

 

大阪本店、東京新橋会場は、理想のサイズである、ベッド幅70㎝、長さ185-190㎝を使用しています。

 

愛知名古屋会場と福岡博多会場は、スペースが狭いため1つは理想のサイズ、他は女性専門サロンで使用する幅65㎝、長さ180㎝のものを使用しています。

 

当スクールは、ブラッシュアップ講座リンパマッサージ資格講座肩甲骨はがし講座ストレッチ講座などの体の施術も行うため施術ベッドの高さは、床から50~55cmにしています。

ストレッチの様子

座って行う施術は、最終的に施術用の椅子(スツール)で微調整しますが、施術ベッドも高さを変更できるものが多いので、購入する際は調整可能か確認しておきましょう。

 

以上、今回はヘッドマッサージサロンの施術ベッドの選び方についてお伝えしました。

 

サロン勤務経験のあるセラピストなら当たり前の情報かもしれませんが、全くの未経験からスクールで資格取得後、すぐにサロン開業される方は、すごく気にされていることです。

 

ぜび今回のコラムをお役立てください。

 

作成日:2019年07月30日

更新日:2025年03月10日


この記事の執筆者

江口征次  

 

インスタグラム大阪会場

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家

Head Life(ヘッドライフ)代表

一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長

株式会社ヘッドクリック 代表取締役  

頭ほぐし専門店atama代表

ヘッドスパ専門店atama代表

 

【商品】

・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売

・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売

 

【登録商標】

・頭ほぐし専門店atama 登録5576269

・頭ほぐし整体院 登録5977517

・骨相セラピー 登録5790990

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。現在は美容師の妻を持ち、子育て奮闘中のパパです。