【特別感が鍵!】VIP制度でサロンのファンを増やす方法

ヘッドライフ代表、ヘッドマッサージ専門家の江口です。

 

今年もあと半月ですね。

 

今の時期は、忘年会がはじまり世間はドタバタ。

 

事前に入ってた予約がキャンセルになったり、定期的に通ってくれるお客様の足も遠きがち。

 

サロン経営者としては少しつらい時期なのかもしれません。

 

そんな時は、割り切りが大切。

 

普段、後回しにしていた雑務をするなど「まぁいいか。」とストレスを受け流しましょう。

  

と言っても売り上げが下がるは辛いので不安定なこの時期は、お得な「イベント」や「キャンペーン」を開催するサロンさんが多いですね。

  • クリスマスキャンペーン
  • 年末感謝祭
  • お年玉セール

など、あなたのサロンもされてみてはいかがでしょうか?

  • ○○○円引き!
  • ○○%オフ!
  • ○○分延長無料サービス!
  • ポイント○倍!
  • 次回使える○○○クーポン!
  • ○○○○プレゼント!

必ずしも値下げをする必要はありませんが

「忙しい時期にお越しいただき、ありがとうございます。」

「今年一年、ありがとうございました。」

といった、心のこもっサービスになればいいですね。

 

以前、生徒さんに「割引セールの時だけご来店されるお客様がいるのですが、どうすればいいですか?」とご質問を受けたことがあります。

 

ヘッドマッサージサロンに限らず、そういう人は、どこにでもいるものです。

 

ヘッドセラピストとしては気分が乗らないかもしれませんが、「まぁ、いいかぁ。」でストレス受け流すの良しですが、「常連様限定のクーポン」にする方法もあります。

 

常連客の定義は、サロンそれぞれで良いと思います。

  • 毎月お越しになってくれるお客様
  • 過去半年以内に○万円ご利用のお客様

など、VIP会員やゴールド会員という制度にも使えそうですね。

 

この方法はお客様の権利を限定する事になります。

 

作るの簡単ですが、浸透させるのが面倒ですね。

 

結局、「まぁ、いいか。」になりそうですが、お客様の立場になれば、VIP会員やゴールド会員になれば少しは嬉しいはずです。

 

口コミの誘発にもなるかもしれません。

 

友人や会社の同僚に

 

「私、あの店のVIP会員なの。あの店は○○で○○だからすごく良いよ。」

  

「私、あの店のゴールド会員なの。あそこのセラピストは元○○で○○の資格も持っていて、とても○○なの。あなたにも合うかも。」

 

 

このように権利を制限して平等をなくすのも口コミを発生させる一つの方法です。

 

VIP会員・ゴールド会員・シルバー会員・プラチナ会員などシステムを導入するのは面倒だし、「やっぱりやめた!」ってときに面倒なことになります。

  

デメリットも考えながら導入をご検討ください。

 

\追記/

顧客ファーストの観点と心理学的な観点からの追記

 

本コラムでは、年末の集客対策として「キャンペーン」や「会員制度」の活用について述べています。

 

これらの施策は、売上向上のためだけでなく、お客様の満足度やロイヤルティ(愛着)を高める重要な手段となります。

 

顧客ファーストの観点

顧客ファーストの観点では、単なる割引ではなく、「お客様への感謝の気持ち」をどのように伝えるかがポイントになります。

 

• 「安いから行く」ではなく、「特別だから行く」へ

割引キャンペーンを行うと、一時的に来店数が増える可能性がありますが、価格に魅力を感じる顧客ばかりを集めてしまうというリスクがあります。

そのため、常連客向けの特典や「VIP会員制度」を導入することで、「特別なお客様として大切にされている」という満足感を提供できます。

 

• 心理的な価値を提供する

例えば、「VIP会員限定の特別メニュー」や「先行予約権」などの非価格的な特典を設けることで、常連顧客の満足度を高めることができます。

割引を提供するよりも、「あなたは特別なお客様です」と伝えるほうが、長期的な関係構築につながります。 

 

心理学的な観点

1. 「希少性の原理」による特別感の演出

社会心理学者ロバート・チャルディーニの「影響力の武器」にある希少性の原理によると、人は「手に入りにくいもの」に価値を感じやすくなります。

VIP会員やゴールド会員などを設定することで、「特別なお客様しか受けられないサービス」という希少価値が生まれ、顧客の満足感が向上します。

 

2. 「社会的証明」による口コミ効果

「私、あのお店のVIP会員なの」と顧客が話すことで、口コミを誘発する効果が期待できます。

これは「社会的証明の原理」と呼ばれ、人は他者の行動を参考にする傾向があります。

「友人が通っているなら、自分も試してみよう」と考える人が増えるため、自然な形で新規顧客を獲得できる可能性があります。

 

3. 「損失回避の法則」による継続利用

行動経済学では、人は「得をすること」よりも「損をしたくない」という心理(損失回避の法則)が強いとされています。

VIP会員に一度なると、その特典を手放したくなくなり、結果的に継続的な来店につながる可能性が高まります。

 

まとめ

  • 割引キャンペーンは一時的な集客には有効だが、長期的には価格競争を招くリスクがある
  • 「特別感」や「心理的価値」を提供することで、顧客満足度を高め、口コミを促進できる
  • 「希少性の原理」や「社会的証明」を活用したVIP制度は、リピート率向上にも効果的

 

「お客様の権利を限定する」ことは、一見すると公平性に欠けるように思えますが、心理学的には「特別扱いされている」という満足感を高め、結果的に顧客ロイヤルティの向上につながります。

 

作成日:2019年12月15日

更新日:2025年02月10日


この記事の執筆者

江口征次  

 

インスタグラム大阪会場

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家

Head Life(ヘッドライフ)代表

一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長

株式会社ヘッドクリック代表取締役  

頭ほぐし専門店atama代表

ヘッドスパ専門店atama代表

 

【商品】

・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売

・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売

 

【登録商標】

・頭ほぐし専門店atama 登録5576269

・頭ほぐし整体院 登録5977517

・骨相セラピー 登録5790990

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。