サロン集客が激減したヘッドマッサージセラピストの話・その2

右手を痛めて本業のヘッドマッサージに支障が

前回書いた通り、5月は本業のマッサージを離れ、ウーバーイーツの配達員として働いていました。

サロンを一時的に離れる条件として、毎週日曜日は出勤するようにいわれていたのですが、5月中盤あたりから、右手が悲鳴をあげていました。

なぜなら、配達のバイク操作に伴う右手の酷使により、手首を痛めていたからです。

わざわざ私の都合に合わせて、日曜日にヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)を受けに来る指名のお客様もいらっしゃいましたが、右手はボロボロで力が入りません。

お店と自分のために始めた副業で、自己管理の甘さから本業に支障をきたしてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

ヘッドマッサージのクオリティーは下がり、さぞかし満足度の低いサービスになってしまっているだろうなと思っていました。

お気に入りセラピストのオキシトシン作用

私のそんな心配をよそに、「気持よかった～！リフレッシュできました～、ありがとう～(^^♪」 とお客様は帰っていかれました。

これはなぜでしょうか？

その理由には『オキシトシン』というホルモンが関係しています。

ヘッドマッサージ資格講座でも度々登場するオキシトシンは「愛情ホルモン」ともよばれ、コミュニケーションによって活性化し、安心や信頼、そして幸福度を高める作用があります。

お気に入りのセラピスト(安心・信頼を寄せているセラピスト)による施術であれば、オキシトシンによる作用が高いことは容易に想像できるでしょう。

自分で言うのはなんだか差し出がましい感じもありますが、お気に入りのセラピストに施術してもらうこと自体に価値があるのです。

人間力を高めてお客様と価値観で繋がる

コロナ禍における集客の激減はサロンに限ったことではありませんが、モノの売買ではなく、その人自体が商品となるセラピストという仕事は、お客様と価値観で繋がることが重要になります。

前述した「お気に入りのセラピスト(安心・信頼を寄せているセラピスト)」の多くは、価値観で繋がっていることが非常に多いです。

きっかけこそ施術の技術の高さや、知識の豊富さであるものの、セラピストの人間力の有無は軽視することはできません。

“リラクゼーションは技術3割・人柄7割”といわれることからも、その理由には首を縦に振らざるを得ません。

ヘッドマッサージ資格講座では、ヘッドセラピストとしての人間力を高めるうえで、傾聴することや、力加減の確認を怠らないことをお伝えしています。

一見当たり前のコミュニケーションですが、ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)の施術経験がない方にとっては意外と見落としがちなポイントです。

体調を整え、最高のヘッドマッサージを

さて話を戻すと、右手首の痛みは、病院に行かなくてはいけないほどひどくなってしまい、最低1週間の安静期間を要することになってしまいました。

体調を崩すと仕事ができなくなってしまうのも問題ですが、自分のヘッドマッサージを求めてサロンにご来店くださるお客様のことを考えると、申し訳ない気持ちになります。

ヘッドマッサージ資格講座を受講される方の中には「周りの人を癒したい」という方が多くいらっしゃいますが、その前に、自分の身体のケアを怠らないようにすることが肝心です。

自分の体調を整えておくことが、最高のヘッドマッサージの提供に繋がります。

ヘッドマッサージ資格講座を受講し、資格試験に向けて練習を頑張っている卒業生の皆さんも、あまり無理をせず、体調に気をつけながら練習してくださいね。

サロンの中にいるだけでは気づけない学び

今回は『サロン集客が激減したヘッドマッサージセラピストの話』の続きをもとに、お客様との繋がりや、自分の体調を整えることについて書きました。

前回と今回のブログを通して感じたことは、サロンの中にいるだけでは気づけないことが自分で思っている以上にたくさんあるということでした。

サロン集客としては厳しい出来事であることは間違いありませんが、個人的には得難い学びに触れることができたことに感謝しています。

未だに終息の見えない日々が続きますが、皆様ご自愛ください。

このメルマガは2020年6月9日に配信しました。

更新日2024年12月14日

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