私には、セラピストではない師匠がいました。
「メンター」というのでしょうか?いわゆる心の師匠です。
1年半前に癌で他界するまで、亡くなる最後の日までお世話になりました。
小さな町工場を1代で大きな企業にした実力者でしたが、本当に人に厳しい方で説教好きなため、まわりにストレスを与えることが多かったです。
私もそんな師匠の大きな愛情とストレスを受けた1人でした。
<私が独立して間もないころの会話>
師匠から施術を受けたいとの予約の電話が鳴りました。
★師匠「おう!空いてるか?」
★私「本日は予約がいっぱいで・・・」
★師匠「なんや。繁盛しとるやないか」
★私「今日はたまたまです」
数日後、この会話の件で激怒されました。
みなさんは何故だかわかりますか?
師匠は
私が言った「たまたまです」に感謝の気持ちが無いというのです。
私は?と思いましたが、
師匠いわく
「お客様は、わざわざ時間を作って来てんねんぞ!電車賃や駐車場代を払って来られる人や数日前から予約して今日を楽しみに来てる人もおるねん!たまたまで済ますな!!失礼やぞ!!」
「お前はいつも感謝の持ちがない!まずは、おかげさまです。ありがとうございます。と言え!!」
「お前は独立して商売人になった自覚がない!」
「言葉のチョイスを間違えるのは、普段から感謝の気持ちが無い証拠。心に【在る】ものは自然と出る。お前は【無い】からでてこない!」
ありがたいことですが、師匠は細かいことまで本当に厳しいです。
【在る】【無い】にこだわります。
質問されて2秒でも間が空くと激怒します。
それは、「お前の中に【無い】から。考えてから応えるようじゃ所詮二流。一流は【在る】から一流。一流の人は当たり前に【在る】から即答できるし言葉を間違えない。」ということです。
私の中にお客様に対する感謝の気持ちが存在しないということです。
【在る】ようにするためには準備が必要です。「常に反省と学び・よく観る・感じ取る」ことが重要です。
私は、即答できたか?をいつも気にしています。それは私の中に【在る】か【無い】かを示しているからです。【無い】なら反省し学ぶだけです。その繰り返しです。
「私はまだまだ修行中です」なんて言うと、また、叱られます。
「一生修業や!終わりはない!!」
私の人生で一番厳しかった人。いなくなるとさびしいです。
師匠には本当に感謝しています。
追伸
師匠が大切にしている言葉は
「ありがとうございます」「おかげさまです」「勉強させていただきます」です。
口癖は
「失敗してもしゃーないやん。そこからまた頑張っていこ!」です。
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