
皆様、こんにちは。
「ヘッドライフ通信」をお読みいただきありがとうございます。
ヘッドマッサージ専門家の江口です。
今回は、ヘッドマッサージは「無念無想」で施術することをオススメするブログです。
また「無念無想」の反対、「千思万考」がよくない、想いや念が強すぎると上手くいかない理由も同時にお伝えしていきます。
想いが強いと「気の跳ね返り」が起こる
先日、サロンスタッフの技術チェックを行いました。
定期的に行ってはいますが、サロンオーナーである私を施術するのは少し緊張するようです。
どういった経緯かは忘れましたが、「何を考えながら施術しているか?」という話になり、一人のセラピストが言いました。
『私は、お客様が少しでも楽になるよう母親のような気持ちでやっています。』
その場がとても優しい気持ちであたたかくなりました。
素晴らしいスタッフをもって私も幸せです。
しかし、水を差すようですが、セラピストそして忘れてはいけないことが一つあります。
「相手を想う事は良いことだ」と良かれと思って一生懸命になりますが、あまりに相手を想う気持ちが強くなり過ぎて、相手に気が伝わらない事があります。
そういった場合に陥る現象が、施術業界で伝わる「気の跳ね返り」現象です。
お客様の「身心が楽になってほしい」、「喜んでほしい」と、念がこもり過ぎた結果、思った通りの成果が得られないことがあります。
実際、このスタッフもそういうタイプです。
優しさや真面目さ、そして自己犠牲の精神は、どんなお仕事にも必要だと思いますが。
しかし、セラピストの世界では、「念」が強すぎると返って逆効果になることも…。
またセラピストも毎日そのようなことでは、心身ともに疲弊してきます。
では、どうすればいいのでしょうか?
「無念無想」を施術に活かす
セラピスト(施術者・徒手療法家)の間では、昔から「無念無想」という言葉が用いられます。
「何も念じず、何も想わず」という意味で、仏教でいう「無我の境地」に近い状態を指します。
完全な無念無想を達成したかの判断は難しいですが、施術中に「お客様と一体感を覚える」「雑念なく指先が自然に動く」という感覚を持ったことはありませんか?
この状態こそが無念無想に近い状態です。
理想的な施術の特徴
- 頭の中がクリアな状態で、雑念がない
- お客様の微細な反応を見逃さない
- 技術が熟練しているため、自然と最適な施術ができる
特に新人ヘッドセラピストの方は、まず一つひとつの技術を丁寧に確実に積み重ねることが大切です。
その上で、徐々に無念無想の境地を目指していきましょう。
微細な反応を大切にする
施術中、お客様のちょっとした動きや表情の変化は「リアクション」ではなく「リクエスト」と捉えることもできます。
これらを見逃さないためにも、ヘッドセラピストは頭の中をクリアに保つことが大切です。
一方で、「お客様のために」とあれこれ考えすぎる「千思万考」の状態では、こうした微細なサインに気づけなくなることもあります。
私もサロン経営者になる前は「千思万考」することもなかったのですが、英英者になった今では、考える事が多すぎて、施術に入る際の気持ちの切り替えが大変です。
施術の自己評価に「無念無想」を取り入れる
これからヘッドマッサージの施術をする際には、自己評価の基準として「無念無想に近づけたか」を意識してみてはいかがでしょうか。
- お客様の反応を適切に捉えられたか
- 技術的な面で自然な施術ができたか
- 施術中に自分も気持ちよくなれたか
3番目が一番大切かもしれません。
これらを振り返りながら、より良いヘッドマッサージを提供できるよう成長していきましょう。
プロのヘッドセラピストとして、お客様に安心と癒しを届ける技術と心構えを磨き続けてください!
作成日2012年3月27日
更新日2024年12月24日
※本内容は一般的な情報と記事作成者による経験をもとに作成しており、医療的アドバイスを提供するものではありません。健康に関する具体的なご相談については、専門の医療機関にご相談ください。

この記事の作成者
江口征次
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
Head Life(ヘッドライフ)代表
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長
株式会社ヘッドクリック代表取締役
頭ほぐし専門店atama代表
ヘッドスパ専門店atama代表
【商品】
・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売
・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売
【登録商標】
・頭ほぐし専門店atama 登録5576269
・頭ほぐし整体院 登録5977517
・骨相セラピー 登録5790990
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。
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