頭ほぐし専門店atamaは、早いもので開業2周年になります。
実は、その前に私一人でマンションサロンを1年していましたので創業して3年が経ちます。
開業して間もないころ、あるご老人に「戸が笑う」という話を教わりました。
当時、毎週水曜日はハードな1日で、企業様への出張整体で30分コースを12名に施術していました。喜ばしいことです。
そして、いつも最後に受けてくださるのが定番になっているご老人です。
ご老人とは失礼ですが、会社の大老的な存在で常にニコニコされていて活発な75歳の方です。
いつものように施術していると急に聞かれました。
「戸が笑う」って知ってるか?
私は何のことだかさっぱりだったので、「とが笑うの“と”は何ですか?」と聞き返しました。
すると、「英語で言うとDOORや!」とチャーミングに返され、おもわず笑ってしまいました。
「意味わかるか?」と聞かれましたが、私は既に11人施術してへとへとだったので考える余裕が無く「わかりません。教えてください。」と即答しました。
大老は “やっぱりな”と言わんような顔を一瞬してから丁寧に教えて下さいました。
「ええか。笑うことは人としてもちろん大切、商売人としても大いに大切なことや。笑顔は周りを明るくするし自分も楽しいからな。忙しくてニコニコ、暇でもニコニコ、掃除しながらでもニコニコせなあかんで。そしたら、お店が明るくなって戸が笑って見えてくる。自然とお客さんも入ってくる。お客さんが来てくれてまたニコニコやで。」
(3年前の話で記憶が正確ではないですがこんな感じだったと思います)
日々楽しくニコニコ笑って過ごしていると自然と幸せを引き寄せるようです。
どうやら「戸が笑う」とは、「笑う門には福来る」と同じ意味のようです。
この時は「さすが爺さん、いい事言うねぇ」ぐらいに思っていましたが、今思えば私が、自分の仕事で精一杯になり、笑う余裕がなくなっていることに見るに見かねて「戸が笑う」の話をしてくださったのでしょう。
ふと、3年前の話を思い出したのは、今日、atamaスタッフの西口が
「私は、ずっと笑いながら働きたい。働けるうちはずっと働きたい。」と言っていたのを聞いたからです。
いつもそうですが、過去と現在がつながった時に勉強になります。
思い出せて良かった。ニコニコ。
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