本日は、卒業生からご質問をいただいたのでシェアさせていただきます。
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~質問内容~
以前から椅子ヘッドセラピーに興味があったんですが、ヘッドマッサージ1級講座で教えていただいた内容をアレンジするのは難しいんでしょうか。
やはり、ちゃんと受講するべきでしょうか?
イベント等のお誘いを受けますが、ベッドよりは椅子の方がお手軽なんじゃないかと思いました。アレンジするなんて、甘すぎですか?
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確かに、椅子ヘッドセラピーは、気軽なのでイベントや出張マッサージとして人気ですね。
イベントで多くの人に頭ほぐしとリフトアップの良さを知ってもらって
「サロンでは、もっと本格的なヘッドができますよ。」とサロン集客につなげるのが常套手段・必勝パターンです。
実際に私のサロン(頭ほぐし専門店atama)はそうしました。
もう、7年前になります。
さて、本題です。
椅子ヘッドセラピーは、首から上が安定しない状態での施術です。
安定していないものを安定させながら行う技術が必要です。
しかも、お客様に不快感を与えることなく。
そういった意味では、寝ている人を施術するより難しい部分があります。
センスというより、慣れがいります。
あと、本当に上手な人の施術を受けてみないと、私の言っている意味も理解はできません。
頭はほぐすと気持ちがいいので、下手なマッサージでも「椅子ヘッドセラピーってこんなもんかなぁ。」と納得してしまうでしょう。
そこが残念です。
頭以外の部分の首、肩、背中、腕などは、
マッサージ店や整体院、整骨院でも 古くから椅子で施術することがありますが、
それも、業界の正しいやり方があるので変なやり方をすると素人感が丸出しになります。
実際、他のスクールのことで細かくは言えませんが、、、
椅子で行うヘッドマッサージの授業風景の写真がサイト上にあるのですが、
そこの先生の手の使い方が、明らかにNGです。
ご本人はなぜ、NGなのかも解っていないでしょう。
業界に精通している人なら、「そこはオリジナルにしたらダメでしょ!」って部分は必ずあります。
エステでも、他の業種でも、それぞれに、基礎となる崩してはいけない部分があると思います。
イベントのお客さんにはわからない程度かもしれませんが、
プロが見ると、ちゃんとしたスクールで習っていないことなど
私なら、10秒もあれば、見てわかります。
それぐらい何にでもルールがあるものです。
例えば、
ホームセンターで道具を揃えれば、
塗装はできますが、(ご質問いただいた卒業生の旦那さんが塗装業です)
プロから見たら一瞬で素人とわかりますよね。
そんな人にお金を払いたくないですよね。
プロにはプロの手さばき、身体の使い方、仕上げ方があります。
マッサージも同じです。
誰でも一応はできますが、プロの施術には及びません。
習ってみれば、「あーなるほど」という部分は、たくさんあります。
また、私は、スクール講師という立場上、「アレンジしてやっちゃって下さい。」とも言えません。
どんな人の施術を受けたいか。
どんな人にお金を払いたいか。
サロン経営者が答えを出すときは、原則、「顧客目線」で考えましょう。
ご参考ください♪
本日は以上です。
追伸
原則「顧客目線」と書きました。原則を加えた理由は、なんでもカスタマーファーストといって過剰サービスをする人も求める人も私は好きではありません。厳密には「顧客目線」と「カスタマーファースト」は違うことかもしれませんが、念のため補足しておきます。
頭ほぐし専門店atamaは登録商標です。