ヘッドライフ代表、ヘッドマッサージ専門家の江口です。
昨日、ヘッドマッサージ資格講座の卒業生を対象とした「背中とお尻(骨盤)ほぐし講座」を行いました。
今回の目的は、「ヘッドマッサージと相性が良いセットメニュー(オプション)を作ろう!」 というものです。
お越しになれなかった卒業生のために、【背中ほぐし】と【お尻ほぐし】をヘッドマッサージと一緒に提供したい理由について簡単にご説明します。
ヘッドマッサージサロンのリピート率アップにも貢献します。
これから本格的な冬を迎えると、寒さで背筋がかたまりやすくなります。
自然と背中が丸くなり、その猫背状態が首肩の凝りにつながります。
冬は寒さから、ただでさえ血流が悪くなるのに、プラスで猫背になるため肩こり、首こりのお客様が増えてきます。
首肩の凝りは、緊張型頭痛(頭重)の原因となるため、寒い冬にヘッドマッサージとセットで行いたいのが、【背中ほぐし】となります。
また、猫背になると、内臓が圧迫を受けたり、肺や横隔膜、腹部の動きが制限され呼吸が浅くなります。
そうすることで、脳に届く酸素量が減少する可能性があり、頭が冴えない、疲れやすい、自律神経の乱れ、といった脳疲労を招きます。
冬の寒さに限らず、猫背が原因で首こり、肩こり、そして脳疲労といった状態の原因の一つとなる背中(背筋)の凝り張りは、ヘッドマッサージサロンでも積極的にほぐしていくことが推奨されます。
ヘッドマッサージの効果を引き上げる「相乗効果メニュー」として、背中ほぐしはオススメです。
一般的に2月の一番寒い時期は、サロン集客が落ちるといいますが、頭ほぐし専門店atamaは 、2月に最高売上げを出したことがあります。
以下のような流れでしょうか?
寒いと背中が凝る
↓
猫背になる
↓
首肩がパンパンになる
↓
緊張型頭痛でご来店
または、次のような流れでしょうか?
寒いと背中が凝る
↓
猫背になる
↓
腹部(内臓)が圧迫される
↓
自律神経が乱れる
↓
体調不良・疲れやすくなりご来店
首肩のほぐしは、ヘッドマッサージ資格講座でも 椅子ヘッドセラピー資格講座でも必須になっていますが、本当は、背中(脊柱起立筋)も必須手技に入れたいぐらいです。
「背中をほぐしてほしい」という需要は、ヘッドマッサージサロンに限らず、世界中にある需要です。
世間の重要を取り入れてリピート率アップを目指しましょう!
今回のブラッシュアップ講座での背中ほぐしは、脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)、 僧帽筋(そうぼうきん)、腰方形筋(ようほうけいきん) などを中心に 指を痛めない方法で行いました。
この「指を痛めない方法」が今回のポイントです。
この方法を使えば、力が弱い女性セラピストも簡単に施術が行えます。
40代、59代が多い、当スクールの生徒さんにピッタリの施術方法です。
このテクニックは、私が鍼灸整骨院時代に習得したものです。
整骨院は、1人の患者さんを約15~20分間施術します。
ものすごい回転率で 1日に何人も、何時間も休まずに施術するため、普通の指圧をしていると親指を痛めることになります。
そんな、激務の鍼灸整骨院で古くから使われている方法があるのですが、リラクセーションセラピストで この方法を使っている人に出会ったことはありません。
今回は、トリガーポイントなどの 筋硬結(筋肉のコリ)を見つけだすとか、そんな難しいことではなく、全体を軽快なリズムで流れるようにほぐすことを心がけました。
一定のリズムで心地よい刺激は、セロトニンが活性化して深いリラクゼーション効果をもたらします。
背中の筋肉をゆるめてから、ヘッドマッサージをすると、普段より寝落ちするスピードが速くなったり、深い睡眠が得られる確率が高まるはずです。
そういった結果に結びつく相乗効果メニューを取り入れることでリピート率アップが目指せるのではないでしょうか?
背中と頭は、おすすめのセットメニューです。
「お尻ほぐし」とは、殿筋を中心にほぐして、骨盤(仙骨、仙腸関節)をゆるめる施術です。
一日中、座りっぱなしの人は、当然、お尻も凝ります。
頭ほぐし専門店atamaには、パソコン疲れでお越しになる方が多いのは、ご想像の通りですが、お尻が凝るのは、パソコン作業だけではありません。
車の運転を長時間しているドライバーさん達もお尻が凝ります。
一日中車に、車に乗っている営業マン、タクシーの運転手、トラックの運転手など、お仕事の合間に、仮眠をとりたくなるのですが、ヘッドマッサージサロンにお越しになった時「頭だけお願いします。」という人はあまりいません。
「背中やお尻もお願いします。」となるのが普通です。
ですから、ヘッドマッサージ店をするなら、 背中やお尻をほぐすテクニックを備えておかないといけません。
ドライバーさん達の睡眠(仮眠・昼寝)と背中、お尻のケアもできるのが、良質なヘッドマッサージ店です。
私は日ごろから、 「ヘッドマッサージは不眠症を改善することで鬱を予防する!」といっており、自律神経失調症や更年期障害の味方と考えていますが、 「ヘッドマッサージはドライバー(運転手)さんの味方!」 でもあります。
たまに、 コンビニの跡地がマッサージ店になっているのを見かけますが、駐車場付きのロードサイドにあるサロンは、ヘッドマッサージと背中とお尻のセットメニューがオススメです!
背中とお尻ほぐしは、リピート率アップの秘訣です。
今回のブラッシュアップ講座では、お尻ほぐしは、大殿筋(だいでんきん) 中殿筋(ちゅうでんきん) 小殿筋(しょうでんきん)そして、梨状筋(りじょうきん)をほぐしました。
その中でも、梨状筋はとても重要な筋肉です。
座り仕事などで お尻が凝ってくると、ピリピリ(チクチク)と坐骨神経が疼きはじまる 「梨状筋症候群」を発症します。
梨状筋症候群は病気ではないのでリラクゼーションサロンでガッツリほぐして大丈夫です。
リラクゼーションサロンで触らないほうが良いのは、椎間板ヘルニアが原因の坐骨神経痛です。
悪化すると大変です。
過去に損害賠償金額3500万円という施術事故による裁判の判例があるぐらいです。(平成3年)
ここで必要なのが、椎間板ヘルニアが原因の坐骨神経痛と梨状筋症候群による坐骨神経痛の見極め方です。
それも授業でお伝えしました。
講座参加のおまけとして、腰痛対策にもなるハムストリングス(太ももの裏側)の施術方法も指導しました。
リラクゼーションサロンは、どうしても、手、足、頭など、身体の一部をメニューとして切り分けますが、本来は身体は全て繋がっています。
セラピストであれば、アレもコレも学びたい、となるのが普通です。
逆に「私は頭だけでいいです」というセラピストの心理がわかりません。
頭をほぐす作業(仕事)がしたいだけで、それによって何かを改善したいという意識が低いのでしょうか?
当スクールのブラッシュアップ講座には、健康への関心や、お客様に楽にしてあげたいといったホスピタリティ、プロとしての意識が高い人が多く参加されます。
身体の繋がりを学びたいのは、プロ意識が高いから。
そして、意識が高いからプロ(本物)になれる。
そういうことだと思います。
最後の質問コーナーでは、骨粗しょう症の方への対応、うつ伏せの施術時の顔まくら、胸まくら、脚まくらはどのようにしたらよいか、 セットメニューの価格の決め方や、価格割引きではなくお得感を演出する方法などのご質問にもお答えしました。
講座が終わった後も、 仰向けでの腰痛対策や、ファーラー位を即席で作る方法など、気が付けば延長の延長です。
満足していただけたようで嬉しいです。
<講座の詳細ページ>
この記事はヘッドライフ代表の江口が作者しました。
作成日:2018.12.7
更新日:2025.01.18
江口征次
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
Head Life(ヘッドライフ)代表
株式会社ヘッドクリック 代表取締役
頭ほぐし専門店atama代表
ヘッドスパ専門店atama代表
【商品】
・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売
・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売
【登録商標】
・頭ほぐし専門店atama 登録5576269
・頭ほぐし整体院 登録5977517
・骨相セラピー 登録5790990
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。
【登録商標】
頭ほぐし専門店atama 登録5576269
頭ほぐし整体院 登録5977517
骨相セラピー 登録5790990
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