今回のコラムは、
・仕事がマンネリ化してしまっていると感じる
・仕事に覇気が出ない
・新しいことに挑戦したいけど、中々前に踏み出せない
そんな方に向けた内容になっています。
私は協会の講師をしながら、
サロンにも勤務しているのですが、
先日ある女性スタッフからこんな相談を持ち掛けられました。
「最近仕事への情熱がプツンと切れた感じがあるんですけど、そんな時どうすればいいですか?」
彼女は前職が化粧品メーカー接客業で、
サロンでも接客が上手なのは勿論のこと、
日頃から勉強熱心な面もあり、沢山の指名をいただいています。
しかしながら、
指名で埋まれば嬉しい反面、同じお客様の繰り返し。
向上心はあるものの、
同じお客様となれば、求められていることも大体わかっているし、
今のままでも充分満足されて帰られる・・・。
『情熱が切れる=やる気が無くなった』
ではなくて、
彼女の場合は“情熱を向ける方向がわからなくなった”
というように見受けられました。
私は、
「外を見た方がいいんじゃない?」
とアドバイスしました。
この狭い箱の中(サロン)で何かを得るには限界がある。
私には、セラピスト2年目くらいに
「筋肉のこと(解剖学)について勉強したい!」と思ったのはいいものの、サロンにはそれを知る人はいなくて、1dayの解剖学セミナー行って、そこから知識や実技が枝葉のように広がっていった
という経験があるので、
何かのきっかけになればと、まずそれをすすめました。
後に、
“外を見すぎると逆に迷子になることもある”
という注意点と、
“迷子になってから家(サロン)に帰ってくると、それまで見えてなかったことが見えたりする”
という、気づきの要素もあるんだよ、ということを伝えました。
そして何より大事なことは、“好きなこと”を学ぶこと。
これが情熱を切らさないための鉄則だと私は考えています。
ニーズへの対応はその後でも充分です。
以下、少し茶番にお付合い下さい。
スタッフAさん(以下A):
「先日、森脇さん指名のお客様を対応したんですが・・・(;´Д`)」
私:「おー、どうやった?(゚∀゚)」
A:「ストレッチを求められたんですが、知ってることが少なくて・・・(*_*;」
私:「知ってる範囲では対応したんでしょ?(´・ω・)」
A:「はい(._.)」
私:「反応悪かった?(´・ω・)」
A:「まあ…それなりに良かったですけど…(;・∀・)」
私:「じゃあいいやん!(゚Д゚)ノ」
A:「(笑)いや、でもやっぱり私もストレッチ勉強した方がいいんですかね?((+_+))」
私:「ストレッチは個人的にはおすすめだけど、Aさんアロマや美容の方に興味あるって言ってなかった?(´・ω・)」
A:「言ってました。整体とかより、そっちが好きです(*^▽^*)」
私:「だよね(笑) ていうか、そもそもAさんストレッチに興味ある?(´・ω・)」
A:「え~と・・・ ありません(笑)(=゚ω゚)ノ」
私:「はっきり言ったなー!ストレッチの勉強なんてやめろやめろー!そんなん時間のムダやー!(゚∀゚☓)」
A:「笑笑笑(;^ω^)だってニーズもありますし・・・(;・∀・)」
私:「興味ないことに振り回される時間があるなら、好きなことに時間使えー! (゚∀゚☓)」
かなり極端な話をしていますが、
誤解の無いよう補足すると、
お客様から求められれば、ある程度それに対応する努力は必要です。
ただ、何人かのスタッフでお店をしている場合、
変わりはいくらでもききます(少々乱暴な表現ですが)。
要するに、人それぞれ得意分野を持っているので、
上の話で言えば、次回ご来店される際は、
ストレッチが得意なスタッフをおススメすればいいのです。
Aさんは前職で培った、
化粧品を始めとする美容に関する豊富な知識と接客、
フェイシャルの施術ができるという、
他のスタッフより秀でている点を持っています。
できる分野が広がることはいいことですが、
そこに一貫性が無かったり、最終的に上手く集約できないと、
元々持っているAさんの価値を発揮できる幅は狭くなります。
従って、“特に興味のないストレッチに
頭や時間を使う必要はない”と断言しました。
上にも書きましたが、Aさんは
“情熱を向ける方向がわからなくなった”ように見えたので、
上記のような話をしました。
すると、
『知らず知らずのうちに、お客様に合わせすぎていたかもしれない、合わせすぎてフワフワして、“自分”がどこにいるのかわからなくなっていた』
と、自分の“現在地”はつかめたようでした。
好きなことに磨きをかけるって、
単純に楽しいし、気持ちが充実しますよね。
Aさんの場合、
・自分の好きなこと、やりたいことを明確にする(正直になる)
・↑どうしても曖昧でまとまらないようなら、興味のあることをとりあえずググってみる
・お客様も大事だけど、自分も大事にする(正直になる)
・↑そのために、視野を広くもつことを心がける
ということを、課題(?)としました。
私はマインドカウンセラーとかではないので、
これがいいのか悪いのかさっぱりですが、
Aさんは納得したようなので良しとします(笑)
因みに、
私がこのヘッドセラピスト認定協会の門を叩いたきっかけも、
今回のAさんと同じ心境に陥ったことがきっかけでした。
ヘッドマッサージを通じてたくさんの出会いや学び、
お客様の笑顔に出会うことができました。
何事もプラスに転じる前は、
後転していたり停滞していたりしますよね。
そう思うと、ちょっと辛いことがあっても
“今は踏ん張りどころだな”と考えることができるのではないでしょうか。
長文、最後までお読みいただきありがとうございました。
それでまた次のコラムでお会いしましょう。
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このメルマガは2021年5月12日に配信しました。
この記事の作成者
福岡担当講師
森脇 ゆう
一般社団法人
日本ヘッドセラピスト認定協会
インストラクター
NPO法人日本ストレッチング協会
認定ストレッチングインストラクター
日本成人病予防協会認定
生活リズムアドバイザー
健康リズムカウンセラー
福岡市内で暮らしている2児のパパです。建築業界から、自身の腰痛をきっかけに施術業界に転向しました。
以後、自身の経験から“お客様の生活に寄り添う施術”をモットーに活動しています。 セミナー講師としては、“生徒さんの学ぶ気持ちに寄り添う指導”をモットーとしています。