眼精疲労を和らげるツボと東洋医学の知恵

こんにちは!鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の神谷です。

 

本日もセラピストの皆様に東洋医学の知恵をお伝えしたいと思います。

 

テーマは、「眼精疲労とツボ」

 

スマートフォンやパソコンの長時間使用が当たり前となった現代、眼精疲労に悩む人が増えています。

 

デスクワークが中心の方はもちろん、細かい作業をする職業の方、さらにはヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)の施術者自身も日常において「目の疲れがつらい」と感じることが多いのではないでしょうか?

 

疲れ目は休息を取れば回復しますが、眼精疲労は休んでも改善せず、頭痛や肩こりを伴うことも。

 

これは東洋医学でいう「肝」や「腎」の働きが関係していると考えられます。

 

本コラムでは、眼精疲労の原因を東洋医学の視点から解説し、効果的なツボやセルフケアの方法を紹介します。

 

毎日の生活に取り入れやすいツボ押しやヘッドマッサージを実践し、目の疲れを和らげましょう。

 

この記事がおすすめな人

  • 目の疲れや眼精疲労に悩んでいる方
  • 東洋医学の視点をヘッドマッサージに取り入れたい方
  • 自宅でできるセルフケアやツボ押しを知りたい方

※執筆者は医師ではなく、スクール講師として一般的な健康管理に役立つ情報を発信しております。 医学的な診断や治療は専門家への指導を受けてください。

 

1. 疲れ目・眼精疲労に悩む人が増えている

 

パソコンやスマートフォンの長時間使用が当たり前となり、疲れ目・眼精疲労に悩む人が急増しています。

 

特に、デスクワークが多い方や細かい作業をする職業の方にとって、目の疲れは日常的な悩みの一つでしょう。

 

ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)を施術する立場にある方も例外ではありません。

 

実際、ヘッドマッサージの施術者自身が「お客様だけでなく、私も眼精疲労がつらい」と感じることが多いのです。

 

施術を行う中で、「お客様の目の疲れをケアしたい」と思うと同時に、「自分自身の目のケアも必要だ」と気づく方も多いのではないでしょうか?

 

そこで、東洋医学の観点から、眼精疲労にアプローチする方法を探ってみましょう。

 

疲れ目と眼精疲労の違い

「疲れ目」は休憩や睡眠など一定時間目を休めたり、疲れ目に効く目薬の使用によって、緩和・改善する目の症状です。

一方、目を休ませても目の疲れが回復せず、さらに頭痛や肩こりなどの身体の症状を伴うものを眼精疲労と言います。

一般的に疲れ目と言われているのは「目の疲労(眼疲労)」であり、眼精疲労は、より重い症状を指します。

引用:眼精疲労は目薬で解消できるの? 疲れ目との違いについても紹介 

 

 

2. 眼精疲労に効果的なツボとヘッドマッサージの効果

 

ヘッドマッサージサロンのお客様に多い眼精疲労。

 

東洋医学でいう目の疲れは、「肝」と「腎」の働きが関係すると考えられています。

 

「肝」は血を蓄え、目に栄養を送る役割があり、「腎」は精を貯め、生命エネルギーの根本となるものです。

 

これらのバランスが崩れると、目の疲れやかすみ、視力低下といった症状が現れることがあります。

 

こうした眼精疲労を和らげるために、効果的なツボをいくつかご紹介します。

ツボ 攅竹(さんちく)

攅竹(さんちく)

 

眉頭のくぼみにあるツボで、目の周囲の血流を促進し、疲れ目に効果的です。

ツボ 睛明(せいめい)

睛明(せいめい)

目頭のやや内側に位置し、眼精疲労や視力低下の改善に役立ちます。

ツボ 太陽(たいよう)

太陽(たいよう)

こめかみのくぼみにあるツボで、眼精疲労だけでなく、頭痛にも効果があります。

 

これらのツボを押すことで、目の疲れが軽減されるだけでなく、血流が良くなり、全身のリフレッシュにつながります。

 

また、ヘッドマッサージでは、頭皮全体の血行を促進することで、目の疲れ(疲れ目・眼精疲労)を和らげる効果も期待できます。

 

 

3. 東洋医学の視点からみる眼精疲労の原因

 

次に東洋医学の視点からみる眼精疲労の原因について簡単にお伝えします。

 

東洋医学では、眼精疲労は単なる目の酷使だけでなく、体の内側のバランスが崩れることで生じると考えます。

 

特に、以下のような要因が影響することが多いです。

 

① 血(けつ)の不足

血は目に栄養を届ける重要な役割を持っています。

しかし、疲労やストレス、不規則な生活によって血が不足すると、目の乾燥やかすみ、充血といった症状が現れます。

 

② 気(き)の滞り

長時間同じ姿勢で作業をしていると、気の流れが滞り、目の周囲の血流が悪くなります。

その結果、目が重く感じたり、視界がぼやけたりすることがあります。

 

③ ストレスによる肝の不調

東洋医学では、ストレスが「肝」に負担をかけるとされています。

「肝」が弱ると、目に必要な血の供給が滞り、眼精疲労が悪化することがあります。

 

このように、眼精疲労の改善には、目だけでなく全身のバランスを整えることが大切です。

 

ヘッドマッサージやフェイシャルエステの際は、頭やお顔のツボ、目の周り眼輪筋だけではなく、東洋医学的な視点でお客様の体質チェックを行い、施術やアドバイスができるのが理想です。

 

 

4. 自分でできるセルフケアとツボ押しの実践

 

眼精疲労を防ぐためには、日頃のセルフケアが欠かせません。

 

そこで、簡単にできるツボ押しやヘッドマッサージの方法をご紹介します。

 

実践:自分でできるセルフケア

① 攅竹(さんちく)のツボ押し

親指の腹を使い、眉頭のくぼみを心地よい強さで5秒ほど押します。

これを3~5回繰り返すと、目の周りの血行が良くなり、スッキリとした感覚になります。

 

② ドライヘッドスパで頭皮をほぐす

目の疲れがひどいときは、こめかみや後頭部を優しくマッサージするのも効果的です。

ヘッドマッサージを取り入れることで、全身のリラックスにつながり、眼精疲労の軽減が期待できます。

 

③ 意識的に瞬きを増やす

画面を長時間見続けると、無意識のうちに瞬きの回数が減り、目が乾燥しやすくなります。

意識的に瞬きを増やし、定期的に目を休めることで、眼精疲労を防ぎましょう。

 

疲れが溜まったら「ヘッドマッサージに行こう」、「フェイシャルや顔ツボを受けに行こう」ではなく、疲れが溜まる前に自分でできるセルフケアや東洋医学的な季節の養生を実践してください。

 

 

まとめ:ツボと東洋医学の知恵で眼精疲労を改善しよう

 

眼精疲労は、日々の生活習慣やストレスとも深く関係しています。

 

東洋医学では、「肝」と「腎」のバランスを整えることが目の健康につながると考えられています。

 

セルフケアとして、ツボ押しやヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)を取り入れることで、目の疲れを和らげるだけでなく、心身のリフレッシュにもつながります。

 

資格取得してヘッドマッサージを提供するヘッドセラピストは、お客様だけでなく、ご自身のケアも忘れずに行いましょう。

 

また、私(神谷)が代表を務める東洋医学スクールで学ぶことで、より深い理解が得られ、実践に役立つ技術を身につけることができます。

 

ツボや経絡マッサージの知識や知恵を活かしながら、健康的な生活を送りましょう。

 

 

作成日:2022年11月25日

更新日:2025年03月11日


この記事の執筆者

3ヶ月先まで予約の取れない 鍼灸・あん摩マッサージ指圧師

神谷 江代

 

「年のせいと諦めないで!」をモットーに、体質改善から美容鍼灸までトータルケアを行う施術家。  

 

完全自費施術、完全予約制の施術は3ヶ月先まで予約が埋まっている。

 

また、施術だけでなく、国立大学大学院で生理学を専攻。

 

鍼灸あん摩マッサージ指圧師の専門学校を首席卒業という今まで培った知識と、臨床経験を伝える講師としても活躍。

 

専門的になりすぎず、分かりやすいと好評。

 

施術家向け講座、市民向け講座と幅広い実績を持つ。  

 

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ヘッドライフ江口

この記事の監修・ページ作成者

江口征次  

 

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ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家

Head Life(ヘッドライフ)代表

一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長

株式会社ヘッドクリック 代表取締役  

 

リラクゼーションサロンの経営

・頭ほぐし専門店atama代表

・ヘッドスパ専門店atama代表

 

商品

・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売

・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売

 

登録商標

・頭ほぐし専門店atama 登録5576269

・頭ほぐし整体院 登録5977517

・骨相セラピー 登録5790990

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催しています。様々な講座においてツボを活用した施術も行っています。