【質問にお答えします！】施術中にお客様が寝てしまった時はどうすればいい？

いつもヘッドライフ通信をお読みいただき誠にありがとうございます。福岡担当の森脇です。

先日、東京で行われた当協会主催の懇親会は、おかげさまで活気のある会となりました。

参加いただいた卒業生の皆様、この場を借りて改めてお礼申し上げます。

同会では講師によるミニ講座があり、私もお話させていただきましたが、今回はその時の“質問コーナー”でいただいた内容を共有したいと思います。

これは本当にセラピストあるあるですね。

私もどうしようか迷ったことがあります。 同じ悩みをもつセラピストさんの多くは、お客様に「できれば起きておいてほしい・・・」と思っているのではないでしょうか。

施術をする側としては、施術効果をしっかり出して、お客様のお悩みを少しでも改善したいわけですから、きちんと施術を全うしたいですよね。

しかしながら、施術中に寝られてしまうと、コミュニケーションも取りづらいし、起こさないように気を使ってしまい、思うように施術ができないこともあります。

でも気持ちよさそうに寝ているし、起こすのはなんだか可愛そう…はてさてどうしたものか・・・

まずは、お客様の来店目的を把握しておきましょう。

ざっくりと分けると「寝るのが目的」なのか「改善が目的」なのか。 リラクゼーションサロンにおいては、来店目的が前者であることも少なくありません。

この場合、どんなにセラピストがやりづらさを感じたとしても、起こさない方がいいと思います。

『心地よい施術を受けながら眠り、スッキリする』 これがお客様の目的だからです。

途中で寝られて困る場合があるのは、後者の「改善が目的」の方です。

施術中の眠りの傾向については、初見で見極めるのは中々難しいですが、主訴をきちんと聞き、施術の冒頭で主訴に対するアプローチをしておくことが大切です。

そうすることによって、途中で寝られてしまっても「自分の悩んでいる部分の施術はしてくれた」と、満足度を下げることはありません。

マニュアルのような施術ではなく、臨機応変な施術を組立てられることがキーになりますので、カウンセリングからしっかりと行いましょう。

「お悩みを改善したい！」という気持ちが強すぎることや、「サロンに来る=改善目的」という偏った思い込みから、お客様の目的を把握せずに施術をするセラピストは一定数います。

皆さんはどうでしょうか。

「私はそんなことはない」と思っていても、知らず知らずのうちにやってしまっているケースは少なくありません。

『お悩みの改善＝施術の成功』 セラピストの心情として、この方式が当てはまる方は要注意です。

頭の中では“お客様のため”と思っていても、この時、心のベクトルはお客様ではなく自分に向けられています。

お客様は寝ているのにグイグイと無理矢理なストレッチをしたり、強圧なアプローチをしたり、改善に必要だからといって、何の配慮もせずに行う施術は、エゴの押し付け同然です。

そうならないためにも『目的の把握』と『冒頭での主訴に対するアプローチ』は大切です。

何故ならその人は、過去にDVをうけた経験があり、そのせいで中々身体の力が抜けない体質になっているため、せめて施術中は完全に脱力してほしいと考えているからです。

【うつ伏せで主訴の施術～爆睡～仰向け変換で起床～ストレッチでスッキリ～ヘッドで二度寝】 これがいつものルーティーンで、お客様も喜んでくれます。

最終的には、お客様のニーズのバランスを観察することに尽きるのかなと思います。 是非今回の内容を接客に役立てて下さい(^^)

ブログ作成日

2023年12月7日