鍼灸師、按摩マッサージ指圧師の神谷です。
「東洋医学に興味を持ったキッカケは、体質診断だった。」という方が多いです。
インターネットや書籍にある東洋医学体質診断をやってみて、まさに私の事だ!と感動して東洋医学に興味を持った。
セラピストも健康意識が高い方が多いので、東洋医学体質診断を受けた経験や聞いた事がある方も多いのではないでしょうか。
でも、東洋医学の体質って何?
専門家じゃないし分からない。
難しそうだし興味はあるけど深掘りは出来ない。
興味はあるけど難しそうだから詳しくない。
そんなセラピストに、この記事では東洋医学で言う体質について分かりやすく解説します。
<この記事がオススメな方>
結論から言うと、東洋医学の体質診断はセラピストとの相性抜群です。
ご自身や周りの人の東洋医学的な体質をカウンセリング出来るようになると、お客様との信頼関係が深まります。
セラピストはお客様から聞いたお悩みに対応出来る施術を行い、ホームケアアドバイスをすることが多いと思います。
でも実はお客様のお悩み(ニーズ)を完璧に聞き取るのは難しいです。
例えば眼精疲労のお悩みで来られているお客様。 実は抜け毛や乾燥肌や睡眠不足でも悩まれているとします。
今までのカウンセリングで聞けるのは、眼精疲労というお悩みだったけれど、東洋医学の問診テクニックを入れることで、お客様の体質を見抜くことが出来ます。
眼精疲労、抜け毛、乾燥肌、睡眠トラブル。
これらは東洋医学で言う血虚という体質の方に多く見られるお悩み。
今までは施術を通して眼精疲労をやわらげ、日常でも目の使いすぎに気をつけて下さいと促すくらいしか出来なかったアドバイス。
東洋医学の体質を知ることで、血虚体質にオススメの食事のアドバイスや、血虚を悪化させるNG習慣のアドバイスなども出来るようになります。
セラピストに東洋医学体質診断をオススメする理由は、お客様との信頼関係が深まるから。
お客様のお悩みに寄り添えれば寄り添えるほど、お客様からの信頼度は増します。
関連:そうだったのか!東洋医学「気・血・水」体質チェック講座
東洋医学的体質診断には、いくつか種類があります。
気血水という身体の中の重要な要素のバランスを見る方法や、東洋医学で言う内臓である臓腑の働きの状態を見る方法などです。
中医学や漢方医学などでは、これらの体質診断を元に病の原因を見定め、鍼灸などの施術や漢方薬の処方を通して患者様を健康に導きます。
鍼灸師が患者様の身体の状態を確認させて頂く際には、問診だけでなく、患者様の体格などの見た目や、ツボの反応、脈の状態など様々な情報を複合して判断しています。
しかし、インターネットや書籍で紹介されている東洋医学体質診断のほとんどは、自分で当てはまる項目をチェックすることで体質が分かるものが多いです。
もちろん専門家が見定めた方が正確ですが、東洋医学的体質は気軽に自分でも確認出来るものなので、占い感覚でやってみることも出来ます。
ご自身の東洋医学的体質は、セルフチェックで気軽に確認出来、自分の体質に合った健康法が知れるというメリットがあります。
その反面、どうして自分の体質だとそのような症状が出やすいのかなど、深掘りしにくいというデメリットがあります。
というのも、東洋医学体質診断と紹介されているもののほとんどが、東洋医学初心者向けのインターネットサイトや書籍で紹介されていることが多いからです。
更に深く知りたくなった時に、どう勉強したらいいのか分からなかったり、理屈まで書いていないので単純暗記するしかないと勘違いされる方が多いです。
結果、東洋医学に興味はあるけど難しそうという先入観を持っている人が多いです。
東洋医学的体質を正しく理解するためには、最低でも気血水や臓腑の働き、東洋医学の整体観を知る必要があります。
それら基礎知識を身につけることで東洋医学的体質の意味を理解し、体質ごとのセルフケアの意味も理解出来るようになります。
これらの基礎知識を身につけたい方は、私が担当講師を務める完全オンライン学習「東洋医学アドバイザー資格講座」の初級編がオススメです。
東洋医学的な体質診断。まずはセラピスト自身が体験することをオススメします。
セラピストが体質診断を受けた方が良い理由は次の3つ。
日々お客様の身体に触れていると、手を通して色々と分かることが増えてきます。
「頭皮が硬すぎる。」
「首回りの筋肉が硬い。」
「冷えている。」
それらをお客様に伝えると、「えっ、そうかしら?」と言われた経験はありませんか?
他の方の身体と比較できるセラピストは気が付くけれど、自分自身の身体のことは意外と分からないものです。
皆さんはどうでしょう。
自分の身体の状態をしっかり把握出来ていると断言出来る人は少ないと思います。
沢山の人の身体に毎日触れているセラピストですが、自分自身の身体に毎日しっかり触れている人は意外と少ないです。
目は前を向いてついているので、ついつい自分のことは後回しにしてしまいがちなんですね。
でも、なにかしら身体の不調を感じているセラピストは多いです。 肩がこる。便秘。
体型が崩れてきた。 これらを自覚症状と言います。
自分で嫌だなと自覚している身体の不調です。
でも、実は無自覚な症状もあります。
実は姿勢が乱れている。
実は爪が割れやすい。
実は呼吸が浅い。
言われたら、ハッとする。
そう言われる身体の不調が無自覚な症状です。
この言われたらハッとするという体験は非常に大切です。
自分の身体に向き合う気づきの瞬間になります。
自覚症状が出て辛くて辛くて自分の身体に向き合う前に、無自覚だったけれど、言われたら沢山ある身体からのSOSに気付いてあげる。
これがとても大切。
気付くからこそ、身体を労ろうという気持ちになれます。
まずは自分を知ること。
そして自分を労る必要性を気付くこと。
そうすれば、毎日自分を労りたくて来られるお客様の気持ちにもっと寄り添えます。
自分を労りたいというニーズを満たすことが出来るセラピストという仕事に意味や誇りを見いだせます。
これがセラピストが体質診断を受けた方が良い理由その1<まずは自分を知るべき>となります。
ペルソナという言葉を聞かれたことはあるでしょうか?
自分でサロン経営をされている方なら聞きなじみのある言葉だと思います。 所謂メインとなるお客様像です。
あなたはどんな方にご自身の施術サービスを提供したいのか。
以前はターゲットという言葉で表現されていましたが、今マーケティングの世界ではより細かく分析したペルソナを考えるべきとされています。
性別、年齢、職業、住所、家族構成、趣味、価値観などなど。 細かければ細かいほど、サロンの魅力は届けたいお客様に届くと言われています。
私はマーケティングのコンサルティングもしているのですが、個人サロンを経営しているセラピストの方にペルソナが思いつかないと言われたら、まずはあなた自身をペルソナにしてみてくださいとお伝えしています。
あなたが受けたいサービスはなんでしょう。
そのサービスの価格はどの程度が妥当だと考えますか?
そのサービスを受けに、どのような交通手段でどのくらい離れた距離まで行きますか?
そのような質問を繰り返すなかで、お店のペルソナ像を明確にしていきます。
多くのセラピストは、自分が施術を受けて感動してセラピストになったなど、セラピストになった動機に自分自身の体験があります。
「こんなサロンがあったらいいのに。」 そう思って開業される方の多くは、「こんなサロンがあったら、私は嬉しいだろうな。」という想いがあります。
もしくは、自分の大切な人がペルソナであるケースもあります。
悩んでいた家族や友人の力になりたい。そう思ってセラピストになった方も多く知っています。
そんな自分や大切な人にオススメするならば、まずは自分自身が納得しなければなりません。
誰かに言われたからやってみた。
そんなサービスはあなたのペルソナには響きません。
あなた自身が納得して感動して、本当に惚れた物やサービスで溢れたお店にペルソナであるお客様は来店されます。
だからこそ、東洋医学に興味があるならまずはセラピストが体験すべきだと私は考えています。
先日、美容機器の営業を20年近くされ、素晴らしい業績を上げた末、独立して美容ディーラーの取締役をされている方とお話する機会がありました。
その方は、グイグイ売り込むタイプではなく、会話を通してお客様が本当に欲しい物を提供すると話をされていました。
お客様との会話に出てきた商品やサプリなどは、必ず自分でも試してみるそうです。
その上で自分の体験談をお伝えされるそうです。
「商品のスペックなどの情報はすぐに手に入るけれど、そんな情報は聞き流される。会話が盛り上がるのは、実際体験した生の声なんです。」と仰っていました。
この自分も体験しているか否かで説得力が変わるというのは、私も鍼灸施術を通して何度も経験しています。
自分自身の様々な鍼灸師の先生の元に行き、施術を受けた経験や、過去の患者様への実績があるからこそ、このツボへの施術でこうなりますと自信を持って言えます。
このツボへの施術でこうなると教科書では紹介されていました。
そんな説明で納得してくれる患者様はいません。
私はそんな説明をする鍼灸師は信頼出来ません。
セラピストもお客様への施術サービスや会話で、お客様が納得出来る、お客様が引き込まれるような話が出来ているでしょうか?
もし説得力を持たせたいならば、ぜひ様々な実体験を増やすことをオススメします。
もちろん東洋医学に興味があるなら、体質診断も経験してください。
これがセラピストが体質診断を受けた方が良い理由3つ目の<自己体験こそ説得力の鍵>です。
<関連>
私は東洋医学体質チェック講座をオンラインで開催しています。
グループ講座と個人講座があり、今はより深く受講生と話をする為に個人講座のみ開講しています。
あなたと同じセラピストが、どうしてこの講座を受講しようと思ったのかをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
私自身、長年生理痛やPMSが辛く、なんとか体質から変えたいと相談させて頂きました。
すでに病院や漢方薬局などにも通っているのですが、それらを踏まえて色々とアドバイスを頂きました。
病院や漢方薬局では難しいと感じた説明も、神谷先生と話しをしていると、すっと理解出来ました。
普段出来る養生も、無理なく出来る範囲のことを教えてもらえます。
なかなか神谷先生の施術を受けに行くには遠いのですが、オンラインでお話させてもらって、専門的な話もセルフケアも聞けるので気軽に受けられていいと思います。
なにより先生のお人柄がとても良くて、あっという間に時間も過ぎました。これから教えてもらったアドバイスをやりつつ、また利用させて頂こうと思います。
「なんて贅沢な時間!先生から私にピッタリの生活習慣の見直しアドバイスを頂いて良かったです。養生もオーダーメイドが一番いい!私にあった方法が聞けたのが一番の収穫でした!」
「自分の症状だけでなく、子どもの気になっていたことも聞けて良かったです。グループだとなかなか聞きにくいことも、マンツーマンなので気軽に聞けて良かったです。」
「サロンで導入を考えていた漢方理論のサプリについて先生のご意見を伺えて良かったです。気血水は理解していたつもりでも、お客様にどう説明しようか迷っていたなかで、神谷先生はとても分かりやすく説明してくださるので、真似をしていきます。」
このように、ご自身が聞きたいことをしっかり聞いて頂けます。
もちろん東洋医学ビギナーさんには、まずは「東洋医学とは」という説明も入れつつ、しっかり使える知恵をお伝えしていきます。
ここまで読んで、ご自身の東洋医学的な体質を知りたいと思って頂けたなら、ぜひ神谷が講師を務める東洋医学体質チェック講座を受講してください。
東洋医学体質診断は、インターネットや書籍で手軽に行う事が出来ます。
しかし、前述のように、気軽に出来る分、深掘り出来ないというデメリットがあります。
どうしてそのような体質になるのか、どうしてこの体質にはこのような健康法がいいのか。
逆に疑問を持つセラピストさんも多いです。
せっかく東洋医学に興味を持ってもらったのに、結局よく分からなくて難しいと東洋医学を嫌いになって欲しくない。
そんな想いで講座を開講しています。 東洋医学は病ではなく、人を見る医学と言われています。
同じ症状でも一人一人原因も健康法も異なります。
自分にあった健康法を取り入れることで、身体はとても楽になります。
あの人にいい健康法があなたにいいとは限らないのです。
その事を東洋医学の体質を知ると実感出来ます。
過去の受講生の中には、「同じ施術をしているのに、すぐに効果を感じる人と、全く効果を感じない人がいる理由を知りたい。」という方も居ました。
体質が違えば、アプローチ方法は変わってきます。
国家資格を取るよりも簡単で、独学で学ぶよりも確実に、東洋医学を楽しく学びたい人にオススメです。
神谷先生、いつも勉強になるコラムを作成していただきありがとうございます。
スクール代表としてもヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)業界の発展に寄与でききて嬉しく思います。
以下、私(江口)によるコラムの感想とヘッドマッサージで活用すべきポイントについてのまとめです。
コラムで強調されている「まずは自分を知るべき」というポイントは、ヘッドセラピストとしても非常に重要です。
セラピストが自分の体質や健康状態を理解することで、自分の施術スタイルや体調管理に活かせます。
特に、本格ヘッドマッサージはリラクゼーション効果だけでなく、身体全体の調和を目指すものです。
セラピスト自身が体質を知り、自分の身体の状態に意識を向けることで、お客様への施術にも自信と説得力が生まれます。
例えば、自分が「血虚」体質であることを知り、冷えや疲労感に敏感であると理解することで、同じような体質のお客様へのアドバイスや施術内容をより的確に提案できるようになるでしょう。
東洋医学の体質診断を活用することで、お客様の症状の「根本原因」を探りやすくなる点が、このコラムの最大の魅力です。
ヘッドマッサージは、眼精疲労や頭痛、ストレスの解消を目的として来店されるお客様が多いですが、東洋医学的な観点を取り入れることで、表面的な症状に留まらず、根本的な体質に合わせた施術が可能になります。
たとえば、「眼精疲労」で来店されたお客様が実は「血虚」の体質だった場合、ヘッドマッサージに加えて、血を補う食事や生活習慣のアドバイスを提供できるようになります。
このような細やかなカウンセリングを行うことで、「自分のことをよく分かってくれている」と感じてもらい、深い信頼関係を築くことができます。
ヘッドマッサージは、頭部の血行促進やリラクゼーション効果が期待される施術ですが、東洋医学的な体質診断を取り入れることで、より包括的な健康アプローチが可能になります。
たとえば、東洋医学で重要視される「気・血・水」のバランスを考えながら施術を行うことで、全身のバランス調整につながります。
お客様の体質に合わせてツボを意識した施術を行う、体質改善を促す食事アドバイスを提供するなど、施術の幅が広がり、付加価値の高いサービスを提供できるようになるでしょう。
コラムで述べられている「自己体験こそ説得力の鍵」というメッセージは、ヘッドセラピストにも強く当てはまります。
お客様にアドバイスをする際、セラピスト自身が体験しているかどうかで、その言葉の重みや信頼度が大きく異なります。
東洋医学の体質診断を自ら受けて、その効果や気づきを体験することで、お客様に対してより説得力のある提案ができるようになります。
さらに、セラピスト自身が健康的なライフスタイルを実践することで、信頼される存在としてのブランド力を高めることができます。
このコラムでは、ペルソナ(ターゲット顧客)の設定についても触れられています。
ヘッドスパやヘッドマッサージ専門店を経営するセラピストにとって、この考え方は非常に役立ちます。
自身の体験をもとにペルソナを設定することで、提供するサービスや価格帯、プロモーション方法などがより明確になります。
例えば、「私自身が慢性的な頭痛に悩んでいたため、その改善に特化したヘッドマッサージサロンを開業しました」というストーリーは、ターゲット顧客にとって非常に共感を呼ぶマーケティングメッセージになります。
コラム内で紹介されている講座のように、東洋医学を楽しく学べる場を設けることは、ヘッドマッサージ業界の成長にもつながります。
高い専門知識を持つセラピストが増えることで、お客様への施術の質が向上し、業界全体の信頼度が高まります。
また、自店で東洋医学に関する勉強会を開催するなど、教育的な活動を行うことで、差別化を図ることも可能です。
このコラムは、セラピストに東洋医学の体質診断を取り入れることで得られる多くのメリットを具体的に解説しています。
ヘッドマッサージ専門店やセラピストがこの内容を活用することで、施術の質を高めるだけでなく、お客様との信頼関係を深め、サロン経営の基盤を強化することが期待できます。
特に、自分自身の健康を見直し、実体験を通して説得力のある施術やアドバイスを提供することは、顧客満足度やリピート率の向上にもつながります。
また、東洋医学的な視点を取り入れることで、ヘッドマッサージを単なるリラクゼーションではなく、より包括的な健康ケアとして位置づけることができるでしょう。
このように、東洋医学の体質診断は、セラピスト個人の成長やサロンの発展に大きく寄与する要素であり、ぜひ積極的に取り入れるべきです。
作成日2024年5月10日
更新日2024年12月21日
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3ヶ月先まで予約の取れない 鍼灸・あん摩マッサージ指圧師
神谷 江代
「年のせいと諦めないで!」をモットーに、体質改善から美容鍼灸までトータルケアを行う施術家。
完全自費施術、完全予約制の施術は3ヶ月先まで予約が埋まっている。
また、施術だけでなく、国立大学大学院で生理学を専攻。
鍼灸あん摩マッサージ指圧師の専門学校を首席卒業という今まで培った知識と、臨床経験を伝える講師としても活躍。
専門的になりすぎず、分かりやすいと好評。
施術家向け講座、市民向け講座と幅広い実績を持つ。
【登録商標】
頭ほぐし専門店atama 登録5576269
頭ほぐし整体院 登録5977517
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