ヘッドライフ代表、ヘッドマッサージ専門店の江口です。
ヘッドセラピストとして、私たちは「癒し」や「リラックス」「質の良い睡眠」を提供することを使命としています。
当スクールのヘッドマッサージは、脳波測定によって脳の血流が高まることが証明されていますが、脳の血流を高めることは、脳の健康や認知機能の向上にも寄与する可能性があると考えられます。
今回は、その可能性をさらに広げる鍵となる「クレアチン」に着目し、ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)と組み合わせることで期待できる効果や、社会貢献について考えてみたいと思います。
この記事がおすすめの方
☑ヘッドセラピストとして活動している方
☑ヘッドマッサージサロンを開業している方
☑サロンの新しいメニューを検討している方
☑クレアチンの健康効果(脳・睡眠・メンタル)に関心がある方
※執筆者は医師ではなく、スクール講師として一般的な健康管理に役立つ情報を発信しております。現時点で科学的に証明されてないものもあるため、医学的な診断や治療は医療機関等の専門家への指導を受けてください。
※クレアチンの効果については現在研究が進められている段階であり、効果には個人差があります。
当スクールのヘッドマッサージ資格講座(1級)では、ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)によって脳の血流が上がるとお伝えしていますが、クレアチンについては学びません。
クレアチンは、体内で生成されるアミノ酸由来の化合物で、筋肉や脳のエネルギー供給に重要な役割を果たします。
運動パフォーマンスの向上や筋肉量の増加、中高年における脳の機能改善など、様々な効果が期待され注目を浴びています。
肉や魚から摂取できますが、サプリメントで補うことも可能です。
クレアチンには、運動パフォーマンス向上、筋肉量増加、また脳の機能改善などさまざまな効果が期待できます。
クレアチンは筋収縮のエネルギーを供給するため、高強度の運動に対して特に効果がみられます。
挙上重量増加、筋トレやコンタクトスポーツにおける瞬発的なパワーを供給するのに加えて、短距離走のタイム短縮などの研究結果が報告されています。
クレアチンの効果や正しい飲み方とは | POWER PRODUCTION MAGAZINE(パワープロダクションマガジン)
クレアチンは、筋肉のエネルギー供給を助ける成分として知られていますが、脳にも重要な役割を果たしています。
クレアチンが細胞内に取り込まれると、クレアチンリン酸に変換され、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー源の生成を助けます。
ATPは、脳の神経細胞が働くために不可欠なエネルギー源です。
クレアチンの効果として近年期待されているのが、記憶力や知力といった脳機能に与える影響です。
クレアチンは筋肉だけでなく、脳や神経細胞にも貯蔵されています。
そのため、クレアチンのエネルギー代謝効果が脳の記憶能力、知力の向上につながる可能性が研究結果によって示されるなど、スポーツ以外の分野でも注目が集まっています。
研究によると、クレアチンを摂取することで次のような効果が期待できるとされています。
これらの効果は、まさに当スクールのヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)と相性が良いものばかりです。
では、具体的にどのような可能性が広がるのでしょうか?
<参考>
・クレアチンの単回投与は認知能力を改善し、睡眠不足時の脳の高エネルギーリン酸塩の変化を誘発する |科学的な報告
・クレアチンは、自然月経のある女性において、レジスタンストレーニングの日とレジスタンストレーニングをしない日との比較で総睡眠時間を改善します。
・フロンティア |成人の認知機能に対するクレアチン補給の効果:システマティックレビューとメタアナリシス
クレアチンは、筋肉や脳のエネルギー供給を助け、睡眠の質やメンタルヘルスにも良い影響を与える成分です。
肉類(鶏・豚・牛)や、魚類(ニシン、マグロ、鮭)などの食べ物に多く含まれていますが、サプリメントも有効です。
ヘッドマッサージは、血流を促し、脳の活性化を助けるため、クレアチンの摂取効果をより引き出すサポートになると思われます。
ヘッドマッサージとクレアチンの組み合わによる相乗効果を得るには、適切な摂取方法を知ることが大切です。
ここでは、クレアチンの正しい摂取方法としてタイミングや注意点についても紹介します。
ヘッドマッサージと組み合わせる場合は、基本的なクレアチンモノハイドレートが最もおすすめです。
✅ 初心者やコストパフォーマンス重視の方
クレアチンモノハイドレート
✅ 胃への負担が気になる方
クレアチンHCL
✅ 少量で効果を得たい方
クレアルカリン
✅ 吸収の速さを求める方
クレアチンエチルエステル
<こちらもお読みください>
・健康食品をお使いの方へ ~過剰摂取の危険性~ - 「 健康食品 」の安全性・有効性情報
・「健康食品」・サプリメントについて | 国民のみなさまへ | 日本医師会
クレアチンの摂取量は、目的や体質によって多少異なりますが、一般的に以下の量が推奨されています。
ローディングとは、最初の1週間ほど大量に摂取し、その後は少量を維持する方法です。
すぐに効果を実感したい場合はローディングを試してみるのもよいでしょう。
ただし、ローディングをしなくても、毎日3〜5gを継続することで効果は得られます。
クレアチンは、摂取するタイミングによって効果の出方が変わるため、目的に応じて適切な時間に摂取することが推奨されます。
特にインスリンの分泌が高まるタイミングで摂取すると、筋肉や脳への取り込みがスムーズになります。
① 運動後(筋トレやヨガの後など)
運動後は筋肉や脳がエネルギーを必要としているため、クレアチンの吸収が高まります。
特に運動を習慣にしている人は、運動後30分以内に摂取するのが効果的です。
ヘッドマッサージを含むリラクゼーションマッサージ後は血流がアップ時にいかがでしょうか。
② 朝(起床後すぐ)
朝は脳のエネルギーが不足している状態なので、クレアチンを摂取することでスムーズに活動を開始できます。
特に睡眠の質を向上させたい人や認知機能を高めたい人にはおすすめです。
③ 夜(寝る前)
クレアチンは、脳のエネルギー代謝を助けるため、寝る前に摂取することで睡眠の質が向上する可能性があります。
ヘッドマッサージと組み合わせることで相乗効果が期待できそうです。
クレアチンは糖質と一緒に摂取することで吸収率が高まるため、完全な空腹時よりも食事や運動後に摂取する方が効率的です。
また、適切なタイミングで摂ることで体への負担を軽減することが可能と思われます。
クレアチンは水に溶けにくい特性があるため、以下の方法で飲むのがおすすめです。
① 水やジュースと一緒に摂る
クレアチンは水に溶けにくいため、少し時間をかけてかき混ぜながら飲むとよいでしょう。
特に、糖分を含んだジュース(オレンジジュースなど)と一緒に摂取すると吸収率が向上すると言われています。
② プロテインやヨーグルトに混ぜる
筋肉の回復や健康維持を考えるなら、プロテインと一緒に摂るのも効果的です。
また、ヨーグルトに混ぜると飲みやすく、腸内環境の改善にもつながるのでおすすめです。
③ 温かい飲み物に混ぜる
水に溶けにくいクレアチンですが、温かい飲み物(ぬるま湯やハーブティーなど)に溶かすことで、飲みやすくなります。
ヘッドマッサージ後のリラックスタイムに、温かいハーブティーと一緒に摂るのも良いと思われます。
サプリメント等をご自宅で摂取する際やサロンお客様に提供する際は、摂取目安量や注意事項をりましょう。
医療、治療を目的にしないでください。
① 水分をしっかり摂る
クレアチンは細胞内に水分を引き込む性質があるため、水分不足になる可能性があります。
1日1.5〜2リットルの水をこまめに飲みましょう。
② 腎臓に疾患がある人は注意
基本的には安全な成分ですが、腎臓に疾患がある人や不安がある人は、医師に相談してから摂取することをおすすめします。
③ 一度に大量に摂らない
クレアチンを大量に摂取しても、すべてが体内で使われるわけではありません。
むしろ、消化不良や下痢を引き起こす可能性があるため、1回の摂取量は5g以下にしましょう。
サプリメントも有効ですが過剰摂取は禁物です。なるべく医師の指導のもと行いましょう!
また、タイミングがよい摂取時間・方法・注意点を理解して、より効率的な健康の維持増進に取り組んでいきましょう!
<参考>
・クレアチン補給の「注意喚起」と脳の健康と機能への応用の可能性 |スポーツ医学
・米国成人の食事性クレアチン摂取量とうつ病リスク |トランスレーショナル精神医学
・高齢男性の心血管反応に対する急性クレアチン補充の効果;ランダム化比較試験 - Clinical Nutrition ESPEN
・高齢者の大血管および小血管内皮機能に対するクレアチン一水和物補給の効果:パイロット研究
ここでは、ヘッドマッサージとクレアチンの相乗効果について一例をみていきます。
1. 睡眠の質向上へのアプローチ
ヘッドマッサージは、副交感神経を優位にし、リラックス状態を作ることで、質の良い睡眠を得ることが期待できます。
特に深い睡眠や自然な入眠に関わるとされるメラトニンの分泌を助ける効果も期待されています。
一方、クレアチンは、エネルギー供給をスムーズにすることで脳の疲労回復を助け、総睡眠時間の改善につながることが分かっています。
この2つを組み合わせることで、「寝つきが悪い」「浅い眠りが続く」といった悩みを持つ人に対して、相乗効果が期待できるメニューが提案できます。
2. 認知機能の向上と脳の活性化
ヘッドマッサージや首もみによって、頭皮や脳の血流が良くなると、脳への酸素供給が増え、認知機能が向上することが期待できます。
これは、高齢者の認知症予防にも期待されている効果と同じで相乗効果が期待できます。
加えて、クレアチンが脳のエネルギー供給をサポートすることで、記憶力や思考力の向上が期待されます。
特に、仕事や勉強で集中力を必要とする人にとって、ヘッドマッサージとクレアチンの組み合わせは、脳のパフォーマンスを最大限に引き出す手助けとなるかもしれません。
3. メンタルケアとストレス軽減
ストレス社会と言われる現代において、心のケア(癒しの科学)は非常に重要です。
ヘッドマッサージは、心身の緊張をほぐし、リラックスを促すことでストレスを軽減する働きがあります。
さらに、クレアチンは抗うつ効果が期待されており、実際に抗うつ薬と併用することでその効果を高めるという研究結果もあるためヘッドマッサージとの相乗効果が期待できます。
心が疲れたときにヘッドマッサージを受けることは、単なるリラックスではなく、脳内のエネルギー環境を整えること(セロトニン活性)にもつながるかもしれません。
サロンにおいて新しいメニューを導入することは、新しい顧客を獲得(開拓)する可能性を秘めています。
今回はクレアチンをリラクゼーションサロンに導入する際に役立つ情報コラムとしてお読みいただけると幸いです。
飽和状態のリラクゼーションサロン業界、加熱するヘッドマッサージ業界において、ヘッドマッサージ資格+他の強み・売りが求められています。
意外かもしれませんが、ヘッドマッサージサロン(専門店)は、アスリートの方々もご利用されることが多いことが特徴です。
クレアチンは、運動パフォーマンス向上、筋肉量アップ、そしてスポーツ選手(スポーツ業界)においても重要視される脳のコンディションを整え、睡眠の質を高めることが期待できます。
アスリートにも相性が良い、ヘッドマッサージ×クレアチンは、サロン経営・集客に役立つことでしょう。
これからヘッドマッサージサロンを開業する方、または、すでにサロン開業されている方は、クレアチンの導入による相乗効果を活かして、サロンの強みや売りにすることを検討されてはいかがでしょうか。
リラクゼーションサロンにおいいて「癒しの提供」は核となるサービスであり、社会貢献になるものです。
しかし、ヘッドセラピストは、単に「気持ちいいマッサージ」を提供するだけでなく、健康やウェルビーイング(Well-being)を支える存在になれます。
クレアチンとヘッドマッサージの可能性を理解し、それを伝えることで、より多くの人の健康をサポートできるのです。
例えば、次のようなアプローチが考えられます。
1. 睡眠改善を目的としたメニューの提案
クレアチン摂取とヘッドマッサージを組み合わせた「快眠プログラム」を作ることで、睡眠に悩む人々に新しい選択肢を提供できます。
その際には、睡眠ライフスタイルプランナー資格を取得することをおすすめします。
また、眠れる身体をつくるストレッチ(通称:ねむスト)も人気です。
2. 認知症予防としてのヘッドマッサージ
高齢者施設や介護の現場で、脳の血流を高める重要性を伝えることで、認知症予防の一環としてヘッドマッサージのリラクゼーションを取り入れることができれば何よりです。
認知症予防に脳の血流アップが良いことは広く知られているため、資格講座で学ぶのポンピング法をしっかり行うことがケアにつながる可能性があります。
3. メンタルヘルスケアとしての施術の提供
ストレスが多い現代社会において、ヘッドマッサージとクレアチンの組み合わせをメンタルケアの一環として提案することも有意義です。
サロンに通う事以外にも実践できるセロ活を指導できるセロ活アドバイザー資格の取得がおすすめです。
上記のの1.2.3に限らず、よりニッチなターゲットに絞って、差別化を図ることもできると思います。
また、サロンの差別化や独自性は、社会の人々に対して選択しを増やすことに繋がるため、リラクゼーションサロン業界やヘッドマッサージ業界全体としての社会貢献にもなると思われます。
日常生活で、ウォーキング、腹式呼吸、咀嚼などでセロトニンを分泌するセロトニン神経を積極的に活性化して体調を整えることです。
今回は、「ヘッドマッサージとクレアチンの可能性」についての考察、「サロン導入と相乗効果」についてお伝えしました。
クレアチンは、筋肉だけでなく脳の健康にも寄与する重要な成分です。
そして、ヘッドマッサージはその効果を最大限に引き出す可能性を秘めています。
このことを上手にサロン経営・集客に活用することは出来ないでしょうか?
ヘッドセラピストとして、科学的根拠に基づいた施術の価値を伝え、より多くの人々の健康に貢献していくことが求められています。
「気持ちいいマッサージ」の枠を超え、睡眠、認知機能、メンタルヘルスの向上をサポートする存在として、私たちが果たせる役割は大きいのです。
今後も、最新の研究を取り入れながら、ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)の可能性を広げていきましょう!
作成日
2025年03月06日
江口征次
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
Head Life(ヘッドライフ)代表
株式会社ヘッドクリック 代表取締役
頭ほぐし専門店atama代表
ヘッドスパ専門店atama代表
【商品】
・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売
・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売
【登録商標】
・頭ほぐし専門店atama 登録5576269
・頭ほぐし整体院 登録5977517
・骨相セラピー 登録5790990
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。
【登録商標】
頭ほぐし専門店atama 登録5576269
頭ほぐし整体院 登録5977517
骨相セラピー 登録5790990
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