前回のつづきです。
あることに気付いた私は、
サロンのコンセプトから変更して
移転することにしました。
1度目の移転です。
そのあることとは
「頭ほぐし(ヘッドマッサージ)」です。
大阪の本町で
サラリーマン・OLさんを相手に
施術をしていると
多くの方が「頭をほぐしてほしい」と言います。
デスクワーク・パソコン疲れです。
ビジネス街なので
「そりゃそうだろう。」
ぐらいにしか思っていなかったのですが、
何人かに1人のお客様は、
施術の後に
スマホをいじっています。
まだiPhoneを持っている人が
珍しいぐらいの時でしたが
ガラケーだった私は
「そんなのいじっているから頭が疲れるんですよ。
お仕事でパソコンも使っているのに…」
と言っていました。
それが答えです。
パソコン疲れ × スマホ疲れ=脳疲労
これからは間違いなく
脳疲労の時代になる。
(最近は脳過労とも言う)
調べてみると
当時の
スマホ普及率を調べると
10%以下でした。
でも間違いなく
これからスマホの普及が進み
スマホの時代になる!
このお客様と同じように
頭や目が疲れて
脳が疲弊する人が増えると
簡単に予想できたので
私は慌てて「頭ほぐし専門店」への
コンセプトチェンジを考えました。
ビジネスチャンスと思ったからです。
でも、
今までの
整体のお客様はどうしよう?
そして、
男性1人で
頭ほぐし専門店をやって
女性のお客様は来づらくないかな・・・?
そんな不安もあったので
整体の仕事も残しつつ
女性スタッフを雇うことにしました。
自宅兼サロンだったのと
サロンの広さが足りなかったので
仕方がなく
移転することを決めました。
本町の自宅サロンは
サラリーマン・OLが西日本一多い街なので
立地的にはバツグンです。
しかし都合よく
同じ本町で
移転場所が見つかりません。
私の予算にも限りがあります。
15件ほど内見をして
最終的に決まったのが
本町から徒歩10分の「北浜」という街です。
ここもビジネス街です。
高層マンションもあり、大阪の中ではハイソな街です。
本当は
本町がよかったですが、、、
とにかく
パソコンが多くある街に
頭ほぐし専門店のターゲットが
多くいると考えました。
そう考えると
北浜も悪くはない。
物件は、
北浜駅の出口から徒歩30秒と魅力的。
ビルの6階でしたが
大きな窓があり、見晴らしがよかったので
その物件に決めました。
今まで
集客の勉強してきた中で
わかりやすい=儲かりやすい
というフレーズが気にっていたので
サロンの名前は
頭ほぐし専門店atamaと命名しました。
名前を聞くだけで
何のお店かわかるように
わかりやすさを優先したのです。
最初に私が
マンション整体院で独立開業してから
10か月後には、
コンセプトチェンジをして
その3か月後には
頭ほぐし専門店atamaをオープンしました。
早めに切り替えられてよかったです。
もし、
整体院を2、3年も続けていたら
コンセプトとサロン名を変えてまで
再オープンする勇気は
出なかったかもしれません。
そして、
オープン日
ある女性スタッフから言われました。
「電話の時、お電話ありがとうございます。頭ほぐし専門店atamaです。というのが恥ずかしいです。」
苦笑いするしかなかったですが、
そりゃそうです。
頭ほぐし専門店というネーミングは
当時どこにもなかったので。
しかもatama(アタマ)です(笑)
変な名前です。
スタッフには、
サロンコンセプトや解りやすさが
いかに重要か、
運営理念などを伝えて
納得してもらいました。
それから
数カ月も経った後ですが、
常連のお客様に
「未だにサロン名が恥ずかしい。」と
会話の流れで言ったことがあります。
(内心、私も恥ずかしいと思っていたので)
そうすると、
「何言ってんの!すぐに商標登録しなさい。」
と言われ、
しはらくは聞き流していましたが
なんとなく
お金もなかったのに
20万円弱の費用をかけて
特許庁に申請しました。
すると、
申請してから約7か月後、
忘れたころに登録されました。
日本ではじめて
頭ほぐし専門店という名称を使ったのが
私だったということです。
当時は、
まだまだ、頭ほぐし(ドライヘッド)が
世間には知られていない時代です。
宣伝が下手だったせいか
お客様は少なく本当に貧乏しましたが
私が考えていた通り
確実に「頭ほぐし」のニーズはあり
徐々に
売り上げは伸びていき
3年以上かかりましたが
新規客が3桁を超えました。
今から10年前に
「これからは頭の時代だ!」と
コンセプトチェンジして本当によかったです。
移転については
ベストではなくベターといった感じです。
経営者ならわかると思いますが
いつもベストな条件ではいられません。
自分がベストな条件でないことを
言い訳にはしてはいけません。
なるべく
今よりベターな状態をつくり
結果を出すのが経営です。
私の場合は
すでに顧客がいる本町がベストでしたが
北浜という、
本町から近いベターな場所に移転しました。
その移転先で
新規集客が3桁の結果を出しました。
しかし、そんな中、
2度目の移転を決意します。
業績が右肩上がりで
集客が上手くいっている時に
移転するのは勇気がいりました。
また次の移転先で
もう一度、
同じように結果を出さないといけない
このストレスは半端ないです。
でも
やると決めたらやるんです。
このページはヘッドライフ代表の江口が作成しました。(2019.7.15)