いつもヘッドライフ通信を閲覧頂きありがとうございます。
眠りのメンター名古屋の藤井でございます。
ドライヘッドスパ(頭ほぐし)サロンの開業を考える際に、「あなたのサロンの雰囲気はどのようなものですか?」と聞かれた時、明確に答えられるでしょうか?
特に個人サロンでは、オーナー自身の価値観やセンスが空間に色濃く反映されるものです。
今回は、サロンの雰囲気づくりに欠かせない「光」「音」「スペース」の3つの環境要素をテーマに、心地よい空間の作り方について伝えていきたいと思います。
お客様の「五感」に働きかけるサロンの演出に参考になればと思います。
光の色は、人の心理に大きな影響を与えてくれます。
特にドライヘッドスパ専門サロンでは、多くの方がリラックスと眠れる空間をイメージしてご来店されます。
そのため、照明の照度には特にこだわりたいものです。
また、光に加え色がもつ心理効果と合わせてイメージをしてみてください。
暖色系の光は、視覚を通じて暖かさや安心感を伝える特性があり、リラックス効果を高めるのに最適です 例えば、「1/fゆらぎ(エフブンイチ)」を活かした光の演出です。
キャンドルや焚火のように炎の色とゆらゆらと揺れる動きは、自然の中で感じるような安心感を与えてくれます。
またランダム性を持つ光(1/fゆらぎ)は、家庭的で親しみやすい雰囲気を生み出し、心を落ち着かせる効果があります。
サロン内に間接照明や揺らぐ光を取り入れることで、癒しの空間を作り出すことができます。
実際に、サロン内にキャンプ用のテントを張って空間を演出している人もいます。
※エフブンノイチゆらぎとは、規則性と突発性、予測性と逸脱性が適度に組み合わさったゆらぎで、心地よさや癒しを与えるとされています。
炎の揺れ・波の動き・雨音などゆらぎは五感で感じる体のリズムと共鳴して心地よくなる特徴があります。
クールで洗練された印象を与えますが、リラクゼーション空間には向きにくい場合もあります。
特に現代では、スマートフォンやPCなどから発せられるブルーライトが目や神経に負担をかけるため、サロン内では避けたい色合いです。
ですが、異空間など宇宙空間や夜空を演出することで現実逃避できる空間にするのもサロンのコンセプトによっては、関連付けし競合サロンとの差別化になることもあります。
次に静かな空間と音の相性について、音はサロンの雰囲気に欠かせないもう一つの重要な要素です。
リラクゼーション空間では、心地よいBGMが静かに流れているのが理想です。
ヒーリングミュージックや自然音など、穏やかな音楽はお客様の心を落ち着かせ、施術効果を高める力があります。
しかし、環境音がその雰囲気を損なう場合もあります。
私自身の失敗から、フローリングの床のまま施術ベッドとキャスター付きの椅子をセットして施術を行った結果、移動するたびに「ゴロゴロ」という音を発したことです。
せっかくの癒し空間の中「ウトウト」眠っているお客様の寝心地を音によって遮断してしまったことです。
お客様の寝心地を遮断しないためにも、必ず施術ベッドや他の備品を移動させることがある場合は、事前にお客様のお迎えから施術終了までの流れを確認し下記対策をすることをおすすめします。
☑ 床にカーペットを敷く
カーペットは音の反響を抑え、移動時の不快な足音を軽減する効果があります。
特に施術ベッド周辺に敷くことで、お客様がリラックスできる環境を保つことが可能です。
☑ BGMの選定
自然音やヒーリングミュージックなど、お客様が施術中にリラックスできる音楽を選びましょう。季節や時間帯に合わせて音楽を変えるのも一つの工夫です。
お客様目線で「気になる音」を見つけ、日々改善する姿勢が、サロン全体の満足度を高める鍵となります。
次に、ドライヘッドスパを行うために必要な施術ベッドの選び方について、施術ベッドのサイズ選びは、快適な癒し空間を演出するための主役でもあり、お客様の心地よさを左右するものになります。
例えば女性専用サロンであれば、よほど大きな方が来店されなければ標準サイズで対応できます。
しかし女性も男性も対応する場合や、ドライヘッドスパ以外のボディケアサービスがある場合は、セラピスト自身が効率よく施術ができる高さや幅を選ぶ必要があります。
私自身が自宅サロンを開始した際は、5.5畳の部屋で「ベッド・椅子・ドレッサー・タオルワゴン」のコンパクトな環境でやっていました。
施術内容によっては動線に制限が出ることもあるため、可能であれば7畳以上を確保すると快適です。
配置を工夫しながら、限られたスペースを最大限に活用してみてください。
<参考>
・幅(標準サイズ 60~65幅、大きめサイズ 65~70幅)
・長さ(標準サイズ 170~180㎝、大きめサイズは190~特注))
・高さ(55~65㎝になりますが、お客様の体の厚みなど考慮してシミュレーション)
サロンの雰囲気は、オーナーのセンスやコンセプトが色濃く反映される重要な要素です。
お客様がサロンを訪れる際に、第一印象で感じる空間の魅力が、その後の施術の満足度にも大きく影響します。
そのため、細部にまでこだわった雰囲気作りを心掛けたいです。
サロン独自の世界観を演出するために「こんな雰囲気のドライヘッドスパサロンがあると良いな」「こんなサロンにしたい」などイメージをしてみてください。
<例>
照明やインテリアにメタリックやブルーを取り入れ、非日常感を演出します。
訪れるだけで日常を忘れられるようなわくわく感を提供する。
グリーンカラーや木目調のインテリアや観葉植物を配置し、心と体を落ち着かせるナチュラルな空間を提供します。
音楽や香りにも自然を感じさせる要素を取り入れることで、最上級の癒しの空間を提供する。
豪華なシャンデリアやふわふわのクッション、柔らかな照明を使い、特別感を味わえるエレガントな雰囲気を演出できます。
非日常的な贅沢感に包まれることで、お客様が「自分だけの特別な時間」を提供する。
そして雰囲気作りに大切なのは、「お客様目線、お客様が求める空間」を常に意識することです。
「こんな空間ならもっと癒される」「ここにこんなサービスがあれば嬉しい」といった顧客視点のアイデアを積極的に取り入れることをおすすめします。
たとえば、施術中に心地よい香りが漂うアロマの導入や、季節感を反映したインテリアの変更など、細やかな工夫が満足度を上げることにつながります。
いかがでしたでしょうか、今回は「サロンの基本!ヘッドセラピストが知っておきたい空間演出のポイント」について書いてきました。
サロンの空間作りは、光・音・スペース・雰囲気の全てが、お客様の満足度に直結します。
光の色は心理に大きな影響を与え、暖色系の光はリラックス効果を高めるのに最適です。
また、キャンドルのような「1/fゆらぎ」の光を活用すれば、さらに心地よい空間を演出できます。
一方、音はサロンの雰囲気を決定づける重要な要素です。
ヒーリングミュージックや自然音を選びつつ、移動音や反響音を抑えるために床材や動線にも気をつかいましょう。
また、施術ベッドや部屋の広さはサロンの雰囲気は影響を与えます。
そのためベッドのサイズや高さは施術内容やお客様のターゲット層に応じて選ぶことが大切になります。
限られたスペースの中で工夫し、効率的な動線を確保することで快適性を高められます。
さらに、サロンの雰囲気はオーナーのセンスが反映される部分です。
テーマに応じて、非日常感を追求した未来的なデザインや、自然派・ラグジュアリーといった独自の世界観を演出することで、「また来たい」と思ってもらえるサロン、お客様の記憶に残る特別な空間「第3の居場所(サードプレイス)」を目指してはいかがでしょうか。
※サードプレイスとは、自宅(ファーストプレイス)や職場(セカンドプレイス)に続く、第3の居場所を指します。
これは、リラックスできるだけでなく、自分らしくいられる空間や、心と体をリフレッシュするための特別な場所となります。
<参考>
作成日2022年4月18日
更新日2024年12月27日
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藤井 なおみ
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
名古屋代表講師
睡眠健康指導士
食育アドバイザー
ベビーヨガセラピー
高齢者イスヨガ講師
〒460-0008
名古屋市中区栄5- 11-21 エメラルドビル3F
【登録商標】
頭ほぐし専門店atama 登録5576269
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